未経験から配送ドライバーに転職するための志望動機の書き方とコツ

配送ドライバーは、モノを運ぶことで社会を支える重要な仕事です。ドライバー不足が叫ばれる昨今、未経験者にもチャンスが広がっています。この記事では、配送ドライバーの仕事内容、志望動機の例文、キャリアパス、向いている人物像、などを詳しく解説します。

配送ドライバーの仕事内容

配送ドライバーは、荷物を積み込み、指定された場所へ運び届ける仕事です。業務の流れは、おおむね以下のようになります。

配送業界の種類と特徴

配送業界は、大きく分けて以下のような種類があります。

・宅配便：個人宅や企業に小口の荷物を届ける。荷物は比較的軽量。
・ルート配送：決まったルートを定期的に回る。コンビニ、スーパーなどへの配送が多い。
・中、長距離輸送：大型トラックで企業間の輸送を行う。夜間運転や長時間の運転が多い。

どの種類の配送業務に就くかで、必要とされるスキルや資格、働き方は大きく異なります。自分に合った配送業界を選ぶことが大切です。

ルート配送については下記の記事も合わせてご確認ください。

2024年6月19日 ルート配送ドライバーに向いている人とは？メリット・やりがい等も併せて完全解説！

2024年6月19日 ルート配送ドライバーの仕事はきつい？メリット、年収も併せて完全解説！

必要な資格と経験

配送ドライバーに必須の資格は、業務で運転する車両に対応した運転免許です。中型免許や大型免許、フォークリフト運転技能講習修了証などを取得していると、選べる仕事の幅が広がります。

トラックの運転経験がある方がスムーズにキャリアをスタートできますが、未経験でも配送業界で活躍している人は大勢います。むしろコミュニケーション能力や誠実さ、仕事への意欲を重視する企業も多いのが配送業界の特徴と言えるでしょう。

配送ドライバーに採用されるための5つのポイント！

配送ドライバーの仕事に就くためには、以下のようなポイントを押さえておくと採用される可能性が高まります。

1. 安全運転のスキルをアピールする

履歴書や面接で、安全運転を何より大切にしていることを強調しましょう。無事故・無違反の実績があれば、必ず記載します。

2. 体力があることを伝える

「重い荷物の運搬もお任せください」と伝えるなど、体力に自信があるメッセージを発信しましょう。

3. コミュニケーションスキルを示す

配送先での丁寧な接客サービスができることをアピール。過去の接客経験を例示するのも効果的です。

4. 仕事への意欲をみせる

「配送ドライバーとしてのキャリアを築きたい」など、仕事への熱意を語りましょう。配送業界の知識をひけらかすのも採用担当者に好印象を与えます。

5. 運転免許の種類をチェックする

応募する企業が求めている運転免許の種類を事前に確認。必要な免許を取得していることを強調しましょう。

企業が求める人物像をよく理解し、それに合った自己PRを行うことが、配送ドライバーに採用されるコツだと言えます。何より仕事への意欲を示すことが大切です。

配送業で使える志望動機5選

1. 安全運転とルール順守で信頼されるドライバーになりたい

Aさん

私は以前、大手商社の営業事務として働いていた際、納期に間に合わない配送トラブルを何度か経験しました。その際、真摯に対応してくださったドライバーさんの姿に感銘を受け、安全運転とルール順守を何よりも大切にする配送ドライバーになりたいと決意しました。「確実・安全」をモットーに日々の業務に取り組み、お客様や会社から信頼されるドライバーを目指したいと考えています。

2. 体力に自信あり！配送の最前線で活躍したい

Bさん

学生時代にラグビー部に所属し、筋力トレーニングや持久走に励んだ経験から、体力には絶対の自信があります。重い荷物の積み下ろしも難なくこなせますし、猛暑の中での配送業務にも耐えられる体力があると自負しています。配送ドライバーの仕事は体力勝負の側面もあると聞きますが、私にはそれがむしろ魅力です。若さと体力を武器に、配送の最前線で活躍したいと考えています。

3. お客様の喜ぶ顔を見るのがやりがい。接客のプロとして腕を磨きたい

Cさん

前職では、家電量販店で3年間、販売スタッフとして働いていました。接客の仕事にとてもやりがいを感じ、お客様に喜んでいただけたときの充実感は何物にも代えがたいものでした。配送ドライバーの仕事も、荷物を待つお客様の期待に応え、喜んでいただくサービスだと思います。培ってきた接客スキルを発揮しつつ、お客様満足度の高い配送サービスを追求していきたいと考えています。

4. ロジスティクスのプロとして、効率的な配送ルートを極めたい

Dさん

私は以前から、ロジスティクスの世界に強い関心を持っていました。モノの流れを最適化する難しさと面白さに惹かれ、ロジスティクス関連の書籍を読み漁る日々を過ごしてきました。配送ドライバーの仕事は、まさに物流の最前線。効率的な配送ルートを求めて試行錯誤を重ね、ロジスティクスのプロフェッショナルとして腕を磨いていきたいと考えています。将来的には、その知見を活かして物流のさらなる効率化に貢献したいです。

5. 地域に愛される宅配のプロになりたい

Eさん

私が目指すのは、地域に根差し、お客様に愛される宅配ドライバーです。宅配便は、お客様の生活に欠かせないインフラ。地域のお客様一人ひとりとの信頼関係を大切にしながら、どんな荷物でも丁寧に扱い、迅速かつ確実に届けるサービスを追求していきます。将来的には、地域のお客様から「あの宅配ドライバーさんなら安心」と言っていただけるような存在になりたいと思います。地域に愛されるドライバーとして、末永く宅配の仕事に携わっていきたいです。

配送ドライバーに向いている人の特徴4選

配送ドライバーは、荷物を確実に届けるために欠かせない重要な仕事です。しかし、この仕事には特別なスキルや資質が求められます。ここでは、配送ドライバーに向いている人の特徴を詳しく見ていきましょう。

1.安全運転を心がけられる人

配送ドライバーにとって、安全運転は何より大切なスキルです。荷物を確実に届けるためには、事故を起こさないことが大前提。常に交通ルールを遵守し、defensive driving（防衛的運転）を心がける必要があります。

例えば、先を見据えた運転、適切な車間距離の確保、ゆとりあるハンドル操作などが求められます。少しでも危険を感じたら、臆することなく速度を落とす判断力も大切。安全運転を最優先できる人は、配送ドライバーに向いているといえるでしょう。

2.体力に自信がある人

配送ドライバーの仕事は、肉体的にかなりハードです。長時間の運転はもちろん、荷物の積み下ろしにも体力が必要不可欠。重量物を運ぶことも多いため、ある程度の筋力も求められます。

座りっぱなしの運転で体が固まらないよう、定期的にストレッチを行うのも良いでしょう。体力に自信があり、適度な運動を続けられる人は、配送ドライバーに向いた素質があるといえます。

3.コミュニケーション力のある人

配送ドライバーは、荷物を届ける先々で多くの人と接します。配送先のお客様との円滑なコミュニケーションが、スムーズな配送につながります。言葉遣いや接客マナーに気を配る必要があるでしょう。

時には、荷物の受け取りを拒否されたり、クレームを受けたりすることもあります。そんな時は、冷静に対応し、適切な言葉でお客様を納得させる能力が問われます。コミュニケーション力の高い人は、配送ドライバーに適しているでしょう。

4.ストレス耐性の高い人

配送ドライバーは、常にタイムプレッシャーとの戦いです。指定された時間内に荷物を届けなければならず、渋滞などのアクシデントが発生すれば、かなりのストレスがかかります。

また、配送先での荷物の受け取り拒否や、理不尽なクレームなども、ストレスの原因となります。これらのストレスに負けず、冷静沈着に業務を遂行するためには、高いストレス耐性が必要不可欠。

配送業のキャリア形成

配送ドライバーには、キャリアアップの道もたくさんあります。自分に合ったキャリアプランを描くことが、仕事のやりがいにもつながるはずです。

ルート配送や長距離輸送などの職種

配送ドライバーには、ルート配送や長距離輸送など、様々な職種があります。最初は近距離の配送から始めて、徐々に距離を伸ばしていく人が多いようです。

ルート配送は、決まったコースを定期的に周るのが特徴。配達先との信頼関係が築けるのがやりがいだと言います。一方、長距離輸送は、大型トラックで遠方への運行がメイン。ロングコースをひた走る爽快感が魅力だそうです。
自分に合った働き方を選べるのが、配送ドライバーの仕事の面白さでもあります。

大型免許の取得で活躍の場が広がる

配送ドライバーのキャリアアップに欠かせないのが、大型免許の取得です。トラックの運転には、車両総重量に応じた運転免許が必要。普通免許では運転できるトラックにも限りがあります。

大型免許を取得すれば、長距離輸送や大口の荷物の運搬など、活躍の場が格段に広がります。運転免許だけでなく、フォークリフト免許やクレーン免許など、関連する資格を取ることで、仕事の幅はさらに広がるでしょう。
会社によっては、免許取得の支援制度を設けているところもあるので、確認してみる価値はあります。

二種免許の取得方法については下記の記事も合わせてご確認ください。

2024年6月19日 二種免許は難しい？二種免許の難易度や取得条件・費用を徹底解説

運行管理者などのキャリアアップの道

ベテランの配送ドライバーには、運行管理者へのキャリアアップの道も開けています。運行管理者は、ドライバーの勤怠管理や管理、運行計画の策定などを担当。ドライバーの頭脳的な存在と言えます。
運行管理者の資格を取るには、一定の実務経験と試験合格が必要ですが、配送ドライバーのキャリアの延長線上にあります。管理職として、部下の育成にも携われるやりがいのあるポジションだと言えるでしょう。

配送ドライバーからさらに管理職や経営幹部を目指すことも可能。ロジスティクスのプロとして、物流業界を引っ張る存在になれるはずです。

運行管理者のキャリアについては下記の記事も合わせてご確認ください。

2024年6月19日 運行管理者のリアルな実態に迫る！デメリットとメリット、キャリアの全て

おすすめ転職サイト2選

ここでは、配送ドライバーを目指す人に役立つ、おすすめの転職サイトを2つ紹介します。

1. doda

dodaは、パーソルキャリア株式会社が運営する日本最大級の転職サイトです。全国の幅広い業種・職種の求人情報を掲載しており、正社員からアルバイト・パートまで、様々な雇用形態の仕事を探すことができます。

dodaの特徴は、業界に精通したキャリアアドバイザーによる手厚いサポート。履歴書の添削や面接対策など、転職活動のさまざまな場面で専門家のアドバイスを受けられます。また、企業の担当者と直接やりとりできる「スカウト機能」や、年収査定ツールなども用意されています。

さらに、転職に役立つ情報コンテンツが充実しているのもdodaの魅力。業界動向や職種ガイド、転職成功事例など、転職に関する幅広い記事を読むことができます。

2.マイナビ転職

マイナビ転職は、幅広い業種・職種をカバーする大手転職サイトです。配送業界の求人も豊富で、未経験歓迎の案件も見つかります。
適性診断やキャリアカウンセリングのサービスが充実しているのが特徴。自分の強みを活かせる仕事や、配送ドライバーとしてのキャリアプランを相談できるのが魅力です。

まとめ：未経験でもチャレンジする価値あり

運転好きな人、体力に自信のある人、コツコツ働くのが得意な人など、配送ドライバーの仕事に向いている人は少なくありません。需要の高い仕事だけに、未経験でもチャンスはたくさんあります。

配送ドライバーの魅力は、なんといっても自由度の高さ。ひとりで黙々と働けるのはもちろん、お客様や同僚とのふれあいを楽しむこともできます。道路を走るプロドライバーとして、社会を支える喜びを感じられるのも醍醐味だと言えるでしょう。

ベテランドライバーの話を聞くと、「辛いこともあったけれど、続けてきてよかった」という声をよく耳にします。そう言えるようになるためにも、配送ドライバーへの第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。