【プロ直伝】軽トラの高さ制限を超える荷物、正しい積載方法を解説!

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軽トラは、その手軽さと積載力の高さから、幅広い業務で活躍する頼もしい相棒です。しかし、荷物を積む際には法律で定められた高さ制限にも注意が必要です。ここでは、軽トラの高さ制限ルールから、守るべき積載のコツまで、プロのドライバーに必須の知識をまとめてご紹介します。

この記事を読んだらわかること
  • 軽トラの高さ制限は地上から2.5メートルまで
  • 高さ制限違反の積載は法律違反となり罰則も
  • 制限超えの荷物は警察署へ許可申請が必要
  • 「やぐら」で車高を活用した積載方法もある
  • プロおすすめの高さ制限対策グッズ5選
  • メーカー別の軽トラ荷台寸法徹底比較
  • 正しい積載のコツ10箇条

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軽トラの荷物積載で知っておくべき高さ制限ルールとは

軽トラの荷物積載で知っておくべき高さ制限ルールとは

軽トラは、荷台が屋根のない開放型であるため、高さのある荷物の積載に適しています。しかし、だからといって無制限に高く積み上げていいわけではありません。

実は道路交通法により、軽トラの積載物の高さは地上から2.5メートル以内に制限されているのです。
軽トラ車両で最も高い部分は天井で、地上からおよそ1.8メートル。つまり、荷物が天井から30センチ以上出ないよう注意が必要です。

高さ以外にも、積載重量は350キロ以内、長さは車両の1/10以内のはみ出しまで、そして幅は車幅以内と、細かなルールが定められています。

これらの規定を守らずに運転していると、警察官から停止を命じられる可能性があります。さらに許可なく制限を超えて積載した場合、道交法違反として罰則の対象にもなり得ます。

プロのドライバーなら、安全運転のためにもこの基本ルールはしっかり押さえておきたいところです。荷物の形状によっては、想像以上に高さが出てしまうケースもあるので、積み込み時には注意深く確認しましょう。

高さ制限を超える荷物を載せるとこんなリスクが!

高さ制限を超える荷物を載せるとこんなリスクが!

軽トラの高さ制限を超えた積載は、さまざまな問題を引き起こします。

まず安全運転の観点から見ると、重心が高くなることで走行安定性が損なわれたり、強風で荷崩れを起こしやすくなったりと危険です。

また、高架の看板や駐車場の天井などに衝突する恐れがあり、荷物や車両の損傷だけでなく、最悪の場合は人身事故につながりかねません。

法律面では、道路交通法違反となり警察に検挙されるリスクがあります。罰金等の処罰対象になることも考えられます。
そして万が一、高さ制限違反の状態で事故を起こしてしまった場合、保険が適用されない可能性が高いのです。高額な賠償責任を個人で負うハメになるかもしれません。

このように、高さ制限超過の積載にはさまざまなリスクが潜んでいます。少々の手間を惜しんで制限を超える積載をするより、ルールを守って安全運転を心がけることが賢明だといえるでしょう。

荷台はみ出しの記載や違反については『軽トラの荷台はみ出し規制と違反の罰則〜安全な積載と運転のコツを完全解説!』の記事で詳しく解説

制限オーバーの荷物、警察署へ許可申請すれば積載OK

制限オーバーの荷物、警察署へ許可申請すれば積載OK

さて、高さ制限を超える積載を避けるためにできる工夫はいくつかありますが、どうしても背の高い荷物を運ばなければならない場合もあるでしょう。

そんな時は警察署への「制限外積載許可申請」という方法があります。

この許可を取得すれば、一定の条件の下で高さ2.5mを超える積載が認められるのです。申請は荷物の出発地を管轄する警察署に対して行います。用意する書類は、申請書、自動車検査証の写し、積載状況の図面、そして運行経路図などです。

審査に通れば、積載時の高さ制限は最大4.3mまで緩和されます。ただし長さ、幅、重量などにも制限があり、それぞれ細かな規定値が設けられています。

許可の有効期間は最長2週間。1回の申請で、複数台分の許可をまとめて取得することも可能です。
申請には1台あたり5,000円程度の手数料がかかりますが、高さ制限違反のリスクを考えれば安い投資といえるかもしれません。

とはいえ、日常的に高さオーバーの積載をするのはおすすめできません。許可申請は、規格外の荷物を運ぶための最終手段として考えておきましょう。

申請に必要な書類と審査のポイント

制限外積載許可の申請には、以下の書類を用意する必要があります。

・制限外積載許可申請書(警察署の窓口またはWebサイトで入手可能)
・自動車検査証の写し
・積載物の形状、寸法、重量が分かる図面
・運行経路図(許可を受ける区間の始点・終点、主な経由地を明記)

これらの書類に不備や記載漏れがないことが、審査を通過するための大前提です。
また審査では、積載物の形状・重量等が車両の安全走行に支障がない範囲内であることや、運行ルートが高さ・重量制限のある道路を極力避けたものになっているかどうかがチェックされます。

申請期間については、2週間以内に設定することが原則です。それ以上の長期にわたる許可は、よほどの理由がない限り認められません。

以上の点に注意して、書類を過不足なく揃え、スムーズに申請が通るよう心がけましょう。

車高を活用して積載量UP!専用「やぐら」で賢く積載

引用:商品説明 | 軽トライアングル~軽トラック荷台カスタマイズ~

高さ制限ギリギリまで荷物を積むのはリスキーだし、かといって背の高い荷物は諦めるしかないのでしょうか。そんな時、軽トラ乗りの強い味方となるのが「やぐら」という装置です。

やぐらとは、軽トラ荷台の前部と後部を頑丈なフレームで繋ぐ装置のこと。これを装着することで、荷台上部の空間を有効活用できるようになります。

やぐらを使えば、荷台の長さプラス車高分の長尺物を、高さ制限内に収まる形で横積みできるのです。
標準的なサイズのやぐらであれば、軽トラ車高(約1.8m)と荷台長(約2m)を合わせた約3.8m分もの長尺物の積載が可能。高さ制限の心配をせずに、かなりの量の荷物を運べるようになります。

一般的にはスチールの金属フレーム製ですが、軽量なアルミ製や、簡単に脱着できるロール式のものなど種類は豊富。専門店やネット通販で、1万円前後から購入できます。

プロ御用達のこの方法、自作派の愛好家もいるようですが、まずは市販品を使ってみるのが手っ取り早いでしょう。
積載効率がグンとアップする上に、制限違反のリスク回避にも役立つ優れモノです。業務用の軽トラユーザーは導入を真剣に検討してみてはいかがでしょうか。

おすすめのやぐら商品と装着方法

軽トラ用のやぐらは、材質やサイズ、機能性などで多様な商品があります。

中でもおすすめなのが、アルミ製のロール式やぐら。軽量で脱着が簡単、使わない時はコンパクトに収納できる優れものです。

頑丈さ重視ならスチール製の標準タイプ、荷物に合わせて伸縮できるスライド式など、予算と用途に合わせて選ぶといいでしょう。

装着は基本的に簡単。荷台前後のステー金具にフックを引っ掛け、高さを調整してボルト・ナットで固定するだけです。積荷の際は、できるだけ重心バランスを偏りなく保つのがコツ。荷崩れ防止のためロープなどで固定するのを忘れずに。

そして肝心なのが、走行前の点検です。やぐら本体のガタつき、積荷のぐらつきがないか、入念にチェックをしましょう。確かな装着と十分な点検で、やぐらを使った安全快適な運搬を実現しましょう。

メーカー別・軽トラ車両の荷台寸法を徹底比較!

積載対策を考える上で欠かせないのが、軽トラ荷台の正確な寸法を把握すること。ここでは、国内の主要メーカーが販売する軽トラ車両の荷台寸法を徹底比較してみましょう。

ダイハツ ハイゼットトラック

※引用:【公式】ハイゼットトラック トップページ|ダイハツ

まず、ダイハツのハイゼットトラックについて解説します。荷台フロア長は2,030mm、幅は1,410mm、高さは285mmとスタンダードなサイズ感です。荷台床面地上高は660mmと、比較的低めの設定となっています。

▼ダイハツ ハイゼットの各寸法

荷台フロア長2,030mm
荷台幅1,410mm
荷台高285mm
荷台床面地上高660mm

スズキ スーパーキャリイ・キャリイ


※引用:キャリイ スーパーキャリイ|スズキ

スズキのスーパーキャリィは高さが290mmとわずかに高めです。床面地上高は650mmで、ダイハツのハイゼットど横並びといったところでしょう。

▼スズキ スーパーキャリィの各寸法

荷台フロア長1.975mm
荷台幅1,410mm
荷台高285mm
荷台床面地上高660mm

キャリィは、荷台幅や高さなどはスーパーキャリィと同じですが、荷台フロアはスーパーキャリィよりも長いです。

▼スズキ キャリィの各寸法

荷台フロア長2,030mm
荷台幅1,410mm
荷台高285mm
荷台床面地上高660mm

スバル サンバートラック

スバル サンバートラック

※引用:サンバートラック | SUBARU

スバルのサンバートラックは、ダイハツのハイゼットとほぼ同スペック。荷台長2,030mm×幅1,410mm×高さ285mmというサイズに加え、地上高も660mmと完全に一致しています。

▼スバル サンバートラックの各寸法

荷台フロア長2,030mm
荷台幅1,410mm
荷台高285mm
荷台床面地上高660mm

日産 クリッパートラック

日産 クリッパートラック


引用:日産 NT100クリッパー [ NT100CLIPPER ] トラック/マイクロバス Webカタログ トップ

最後に日産のクリッパートラック。荷台長と幅は2,030mm×1,410mmとトップクラスの広さを誇りますが、荷台高の数値は不明。床面地上高は650mmとなっています。

▼日産 クリッパートラックの各寸法

荷台フロア長2,030mm
荷台幅1,410mm
荷台高290mm
荷台床面地上高650mm

以上、ざっくりとではありますが国内主要5メーカーの軽トラ荷台寸法を比べてみました。各車ともにそれほど大きな違いはなく、横並びのスペックが並ぶ結果となりましたね。

とはいえ、わずかな寸法の差が積載時の使い勝手を大きく左右することもあります。自分の軽トラの荷台サイズを正確に把握した上で、賢く積載スペースを活用していきたいものです。

軽トラのおすすめ車種については『軽トラ最強車種はコレ!メーカー別特徴とおすすめモデルを紹介【24年版】』の記事で詳しく解説しております。

積載ルールを守ることが安全運転の第一歩

積載ルールを守ることが安全運転の第一歩

軽トラはその気軽さから、つい積載のルールを忘れがちです。しかし高さ制限を超えるような無理な積み方は、走行安定性の低下や荷崩れを招き、重大な事故につながりかねません。

ルールを守らない積載は道交法違反であり、罰則の対象にもなります。事故の際にルール違反が原因と判断されれば、保険の適用外になるケースすらあるのです。

だからこそ、ドライバーには常に安全運転を心がける姿勢が求められます。積載の基本は、荷物を低い位置に偏りなく配置すること。角張った荷物は車体を保護しつつ、ロープなどでしっかり固定をしましょう。

長尺物の場合は、専用器具を使って確実に運べるよう工夫しましょう。

そして運転前の積載状態チェックを絶対に怠らないこと。異常があれば出発を控え、速やかに調整を行う。これらの積載ルールを守る姿勢こそが、安全運転の基本中の基本なのです。

軽トラドライバーとして心がけたい正しい積載のコツ

プロの軽トラドライバーなら、正しい積載方法を身につけておくことが何より大切です。まずは最大積載量350kgの厳守が大前提です。

そのうえで、重心をできるだけ低く保ち、荷物は均等に配置。隙間を作らず、ロープなどで強固に固定しましょう。突起物は、クッション材などで保護するのも忘れずに。

長尺物を載せる際は、車幅からのはみ出しに注意。法定の表示を怠らないようにしてください。雨の日は荷物へのカバーがけも欠かせません。

運転中に異音がしたらすぐ停車し、積載状態の確認を。荷下ろし時にも、周囲の安全確認は入念に行います。また定期的な荷台の清掃とメンテナンスで、錆びや腐食を早期発見するのも大切な心がけです。

そしていつも高さ制限を意識し、迷ったら実測を。慎重さを忘れないことが肝要です。正しい積載は安全運転の生命線。プロとしての矜持を持ち、これらの基本を守り続けたいですね。

まとめ:高さ制限のルールを守って安心・快適な運送を

さて今回は、軽トラを運転する上で知っておくべき高さ制限のルールについて、詳しく解説してきました。

道路交通法により定められた高さ制限は地上から2.5メートル。これを超える積載は、安全運転の妨げになるだけでなく、法律違反として罰則の対象にもなり得ます。

どうしても高さ制限をオーバーする長尺物を運搬しなければならない場合は、警察署での許可申請が必要不可欠。また荷台に「やぐら」を装着して、車高を活用した積載も有効な方法の一つです。

記事中では、高さ制限対策に役立つおすすめグッズも厳選してご紹介しました。便利アイテムを上手に活用しながら、法令を守って安全運転を心がけることが何より大切です。

加えて、メーカー各社の軽トラ車両の荷台寸法についても徹底的に比較。自分の愛車の正確なサイズを把握しておくことは、効率的な積載プランを立てる上で欠かせません。

最後に、プロのドライバーとして身につけておきたい正しい積載のコツを10箇条にまとめてお届けしました。積載は安全運転の生命線。ルールとマナーを守り、事故のない安心・快適な運送を実現していきたいものですね。

以上、軽トラでの荷物運搬に関する基礎知識が身についたところで、今回の解説は終わりとさせていただきます。ここで得た知見を、ぜひ明日からの運転に活かしてみてください。

安全第一で、効率よく、スマートに。そんな理想の軽トラドライバーを目指し、一緒に精進していきましょう!

今回紹介した内容を踏まえて、トラックの運転手が合っていると感じた方は、積極的に転職を検討してみてはいかがでしょうか。
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