ルート配送ドライバーの仕事はきつい？メリット、年収も併せて完全解説！

ルート配送ドライバーは、決まった配送先を巡回し、商品を届ける重要な役割を担っています。しかし、その仕事ぶりはきついと言われることも。本記事では、ルート配送ドライバーの仕事内容や、きついと感じるポイント、向いている人の特徴などを詳しく解説します。

そもそものルート配送ドライバーの仕事内容とは？

決められた配送ルートを回り、商品を届ける

ルート配送ドライバーの主な仕事は、決められた配送ルートを回り、商品を各取引先に届けることです。トラックに商品を積み込み、効率的なルートを選んで運転します。配送先では荷下ろしを行い、必要に応じて空容器の回収なども行います。

商品の積み込みや荷下ろしなどの付帯業務も

運転業務以外にも、ルート配送ドライバーは商品の積み込みや荷下ろし、配送伝票の処理など付帯業務を担当します。これらの作業は体力を要するため、ドライバーには一定の体力が求められます。
また、配送先とのコミュニケーションも大切な仕事の一つ。商品の受け渡し時には、配送先担当者と円滑にやり取りを行い、トラブルなく業務を遂行する必要があります。

時間通りに配送する必要がある

ルート配送では、各取引先の営業時間に合わせて商品を届ける必要があります。時間通りに配送するため、定時運行を心がけることが大切です。
また、安全運転も配送ドライバーに求められる重要なスキルの一つ。長時間の運転は集中力を欠かせませんし、悪天候時や渋滞時などは特に注意が必要です。交通ルールを守り、無理のない運転を心がけることが求められます。

ルート配送ドライバーはきつい！といわれる4つのポイント

体力的に負荷がかかる

ルート配送ドライバーの仕事は、体力面できついと感じる人も少なくありません。長時間座りっぱなしの運転は腰痛のリスクもありますし、荷物の積み下ろし作業も重労働です。
特に、大口の配送先では一度に大量の荷物を運ぶことがあるため、台車を使っての何度も往復が必要になることも。体力のない人にとっては、かなりの負担になるでしょう。

単純作業の繰り返しできつい

基本は毎日一人で同じ作業の繰り返しをする、単調な業務なので、そこで精神的な負担の一つになるこ都が多いです。向き不向きはありますが、メンタル面の強さも必要とされる仕事だと言えます。

決まった時間に荷物を届けないといけないことへのプレッシャー

ルート配送ドライバーは、決められた時間に決められた場所へ荷物を配送する必要があります。そのため、常に時間に追われています。時間に遅れてしまうと、納品先前に迷惑が掛かってしまい、場合によっては損金を出してしまうケースも。そのため時間には遅れないようにしないといけないので、精神的な負担につながります。

急なトラブルによる精神的な負担

肉体的な疲労に加えて、精神的なストレスも大きいのがルート配送ドライバーの仕事です。
配送中の渋滞や、配送先担当者とのトラブルなど、ストレスフルな場面に遭遇する機会は多いもの。1人で黙々と運転する時間が長いため、モチベーション維持が難しいと感じるドライバーもいるようです。

ルート配送ドライバーの仕事の3つのメリット

基本一人での作業でストレスが少ない

ルート配送ドライバーは、基本的に1人で働くことが多いのが特徴です。配送先との連絡といった最低限のコミュニケーション以外は、自分のペースで仕事を進められるため、比較的自由な働き方ができると言えるでしょう。
運転中は上司や同僚の目を気にすることなく、自分なりの方法で業務に取り組めます。「人の目を気にせず働きたい」「1人で黙々と仕事を進めたい」という人にとって、ルート配送の仕事は良い選択肢と言えそうです。

配送先の人と時間をかけて関係を築ける

ルート配送の仕事は、毎日決まった配送先を回るのが基本。社内の人間関係に悩まされることは少なく、配送先の担当者とも徐々に顔なじみになれるでしょう。
コミュニケーションが苦手な人でも、時間をかけて信頼関係を築ける環境だと言えます。配送先の担当者から「いつもありがとう」と感謝されれば、仕事のやりがいにも繋がるはず。アットホームな人間関係を築きやすい職場だと言えるでしょう。

人々の生活を支えているというやりがい

ルート配送ドライバーが届ける荷物の中には、スーパーの食料品や飲食店の食材など、人々の生活を支える重要なものが数多く含まれています。
「この商品を運ばなければ、お店に品物が並ばない」「生活必需品を届けることで、社会に貢献している」など、自分の仕事が誰かの役に立っていると実感しやすいのです。目に見えるカタチでやりがいを感じられることが、ルート配送ドライバーの仕事の大きな魅力だと言えるでしょう。

ルート配送ドライバーの年収事情

平均年収は400万円前後

ルート配送ドライバーの平均年収は、400万円前後と言われています。運送業界全体の平均年収が450万円程度であることを考えると、若干低めの水準だと言えるでしょう。
ただし、これはあくまで平均値。中型や大型免許を取得し、トラックの運転手として経験を積んでいけば、500万円以上の年収を得ることも可能です。勤続年数を重ねることで、着実にベースアップしていくことも期待できるでしょう。

中型or大型免許を取得して年収UP

ルート配送ドライバーの年収アップを目指すなら、まずは運転免許の取得を目指すことが大切です。特に、中型や大型免許を取得すれば、扱える荷物の幅が広がり、年収アップに直結するでしょう。
また、ゆくゆくは管理職を目指すことも一案です。ルート配送の管理者として、配送ルートの効率化や部下の育成に携われば、重要なポストに就くことができるかもしれません。
このように、ルート配送ドライバーには、着実にキャリアアップしていくことで、年収アップを目指せる環境が整っています。高収入を目指すなら、まずは目の前の仕事に真摯に取り組み、キャリアプランを描いていくことが大切だと言えるでしょう。

ルート配送ドライバーに向いている人の特徴4選

時間管理が得意な几帳面さ

ルート配送ドライバーは、決められた時間内に効率よく配送を完了させる必要があります。そのため、「時間にルーズ」「配送リストをなくしてしまう」といったミスは許されません。
時間管理が得意で、几帳面に業務をこなせる真面目な性格の人が、ルート配送ドライバーに向いていると言えるでしょう。日々の業務の中で正確性が求められるシーンは多く、コツコツ作業を着実にこなせる資質が問われます。

事故やトラブルに対して臨機応変に動ける人

配送中にハプニングに見舞われることは珍しくありません。渋滞や事故、道路工事により遅延が生じたり、荷物の破損トラブルが発生したり、配送先担当者との連絡が取れなかったり。
そんな予期せぬ事態に遭遇した時、臨機応変に対応し、素早く問題を解決に導ける能力が求められます。マニュアル通りの対応だけでは、ルート配送ドライバーの仕事は務まりません。状況判断力と柔軟な思考力を兼ね備えていることが、ルート配送ドライバーに向いている人の特徴だと言えるでしょう。

体力に自信がある人

ルート配送ドライバーの仕事は、体を動かす機会が非常に多いのが特徴。長時間の運転はもちろん、荷物の積み下ろしや、台車を使っての運搬など、体力勝負な場面が数多く存在します。
また、狭い路地の駐車や、車庫入れなど、高度な運転テクニックが要求されるシーンもあるでしょう。ルート配送ドライバーに向いているのは、体力があり、正確な運転スキルを持っている人だと言えます。
運転が得意で、道順を覚えるのが早いのもポイント。配送ルートを頭に叩き込み、定時運行を守るのは容易ではありません。運転への高い適性があってこそ、ルート配送ドライバーとして活躍できるのです。

一人での作業が苦ではない人

基本ルート配送ドライバーの業務は運転が中心なので、一人の時間が長くなります。なので他の人と積極的に関わり合いながら仕事をしたい方はあまり向いていないかと思います。一人で作業するのが好きな方は非常に向いている仕事になるかと思います。

下記の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

2024年6月19日 ルート配送ドライバーに向いている人とは？メリット・やりがい等も併せて完全解説！

ルート配送ドライバーのキャリアステップ

大型免許の取得によるステップアップ

ルート配送ドライバーの多くは、中型免許を取得してキャリアをスタートさせます。しかし、より高い年収を目指すなら、大型免許の取得がおすすめ。車両サイズが大きくなれば、運べる荷物の量も増え、稼ぐチャンスが広がります。
会社によっては、大型免許の取得費用を負担してくれるケースもあるので、まずは所属する企業の制度を確認してみましょう。自腹を切ってでも免許を取る価値は十分にあると言えるでしょう。

下記の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

2024年6月19日 大型免許取得が難しい5つの理由｜実際の取得条件・合格率・費用を解説

管理職へのキャリアアップ

ルート配送ドライバーとして一定の経験を積んだら、管理職へのキャリアアップを目指してみるのも良いかもしれません。配車担当者や運行管理者として、配送ルートの効率化や、ドライバーの安全教育に携わる仕事にシフトできます。
現場の最前線でしか経験できないことを学んできたドライバーだからこそ、管理する立場として活躍できる部分は大いにあるはず。ロジスティクスのプロフェッショナルとして、物流ビジネスに貢献していくことができるでしょう。

下記の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

2024年6月15日 運行管理者の給料は？仕事内容や年収、未経験からの転職について解説！

独立・起業

ルート配送の仕事は、個人事業主として独立するケースも珍しくありません。自分で車両を用意し、荷主から直接仕事を請け負う形で、ビジネスを立ち上げる方法です。
確かなスキルと、信頼できる荷主とのつながりがあれば、十分に成功するチャンスがあるでしょう。オーナードライバーとなれば、自由に仕事を選べますし、収入アップも目指せます。
自分のペースで働きたい、ゆくゆくは起業したいという人にとって、ルート配送の仕事は、一つのキャリアモデルとなり得るのではないでしょうか。

まとめ

ルート配送の仕事の魅力と注意点

ルート配送ドライバーの仕事は、厳しい面もありますが、その分やりがいも大きいと言えるでしょう。自分の裁量で仕事を進められる環境は、ストレスフリーに働ける魅力があります。
また、年収面でも、免許取得やキャリアアップ次第で、大きな伸びしろがあると言えます。定時で業務を終えられることも多く、プライベートとの両立も図りやすいのが嬉しいポイントです。
ただし、体力勝負な部分は覚悟が必要ですし、コミュニケーション能力も問われることは事実。単調な業務が続くことへのストレスにも耐える必要があるでしょう。

適性のある人はチャレンジしてみよう！

以上のように、ルート配送ドライバーの仕事には、メリット・デメリットが存在します。大切なのは、自分の適性を見極めること。向き不向きを冷静に判断し、自信を持って仕事に臨める環境かをよく考えましょう。
「真面目で几帳面」「体力に自信あり」「人付き合いは得意」といった適性のある人は、ルート配送ドライバーを選択肢の一つとしてみてはいかがでしょうか。
未経験でも、真摯に仕事に向き合う姿勢があれば、きっとすぐに活躍できるはずです。ドライバーの仲間に加わり、日本の物流を支える縁の下の力持ちとして、ご活躍されることを願っています。