運送会社の面接で落ちる人の特徴は？これさえ押さえれば合格間違いなし！

運送会社の面接に落ちてしまう人には、4つの共通点があります。免許停止処分歴や面接マナーの悪さなど、採用担当者に “この人はドライバーに向いていない”と思わせる特徴が内定を遠ざけているのです。一方、面接に合格するには4つのコツがあります。本記事では、運送会社の面接で落ちる人の特徴と、合格するためのポイントを解説します。内定獲得を目指す方は、ぜひ参考にしてください。

運送会社の面接で落ちる人の4つの特徴

直近5年以内に免許停止処分を受けている

運送会社の面接では、応募者の運転記録証明書がチェックされます。この証明書には過去5年間の事故や違反歴、免許停止処分等が記録されており、特に直近5年以内に免許停止処分を受けていると、採用に不利になる傾向があります。
運転記録証明書の提出は義務なので、たとえ過去の処分を隠そうとしても無意味です。素直に事実を伝え、どのように反省し、安全運転に努めてきたかをアピールする方が得策と言えるでしょう。

面接時のマナーが悪い

面接に遅刻する、身だしなみが整っていない、挨拶ができないなど、社会人としての基本的なマナーが身についていない人は、運送会社の面接で不採用になりやすい傾向にあります。
配送ドライバーは直接顧客と接する仕事なので、採用担当者はマナーの良し悪しを重視します。言葉遣いや態度など、面接での振る舞いが採否を大きく左右すると言っても過言ではありません。第一印象を良くするためにも、身だしなみと最低限のマナーは必ず押さえておきましょう。

志望動機が弱い

運送会社の面接で「なぜ当社を志望したのか」と聞かれた際、運送業界や会社について何も知らない様子だと、「志望動機が弱い人」とみなされ不採用になりやすいです。
業界や企業の現状、働く上でのやりがい等について事前にリサーチし、自分なりの考えを述べられるようにしておくことが大切です。自分が何を求めてその会社を選んだのか、具体的にアピールできれば、採用担当者に熱意と意欲を伝えることができるでしょう。

コミュニケーション能力が低い

面接で質問に的確に答えられない、自分の考えを上手く言葉にできないなど、コミュニケーション能力の低さは致命的です。ドライバーは配送先で必ず顧客と接するため、最低限の対人スキルは不可欠だからです。
自分の経験から学んだことや仕事に対する思いを、筋道立てて説明できるよう準備しておきましょう。また面接官の目をしっかり見て話すことも重要です。言葉だけでなく、態度から誠実さが伝わるよう心がけてください。

運送会社の面接で合格する4つのコツ

具体的実績を交えて運転技術をアピールする

運送会社の面接では、安全運転のスキルや運転技術の高さをアピールすることが重要です。
可能であれば、安全運転コンテストで入賞した経験や、無事故・無違反を継続している年数など、具体的な実績を交えて説明するのが効果的。
また運転技術向上のために継続的に取り組んでいることがあれば、それも併せて伝えましょう。

業界知識を深めておく

面接官に好印象を与えるには、運送業界について一定の知識を持っているとアピールするのが有効です。
業界の現状や課題、その会社の特徴や強みなどを事前にリサーチし、「御社の○○という点に魅力を感じました」と具体的に言及できれば、あなたの熱意と適性の高さを印象付けられるでしょう。

事前に聞かれる質問を想定して、答えを考えておく

面接時に聞かれることはおおよそ決まっています。次の章でも聞かれる質問の例文をいくつか挙げますが、例えば「志望動機」はほぼ100％聞かれます。なので、こういった質問に対して、なんて答えるのかを事前に考えておきましょう。全て書き出して一語一句覚えると面接当日は、たどたどしくなってしまうので、話す流れだったり要点を洗い出して、その流れで話せるように何回も練習して本番に臨みましょう。

熱意と向上心を見せる

単に「やる気があります」と言葉で伝えるよりも、仕事に対する情熱や成長意欲を、具体的なエピソードで示すのが効果的です。例えば、「前職で□□の資格を取得し、スキルアップに努めました」「チームをまとめるリーダー経験から学んだことは〜」など、自身の体験を交えて熱意と向上心の高さを面接官にアピールしましょう。

面接でよく聞かれる4つの質問のテーマ

運転歴・事故歴について

面接では必ず過去の運転経験や事故歴について質問されます。特に事故や違反をしたことがある場合は、正直に状況を説明し、どのように反省し再発防止に努めてきたかを丁寧に説明しましょう。隠し事をしてもバレる可能性が高く、むしろマイナスになります。

荷物の積み下ろし作業について

「重たい荷物を運ぶ仕事が多いが大丈夫か」と体力面の適性を確認されることがあります。筋トレやスポーツなどで鍛えている、過去に肉体労働の経験があるなど、自信を持ってアピールしましょう。体力づくりをしていることを伝えるのも良いでしょう。

配達時間について

運送会社は時間厳守が何より重要なので、「締切を守るために遅れそうな時はどうするか」「効率の良い配送ルートを組む方法は？」など、具体的な質問をされる可能性があります。仮想シナリオを想定し、納期厳守の意識の高さと 工夫する力をアピールしましょう。

2024年問題への認識について

深刻化するドライバー不足について、どの程度問題意識を持っているかを確認されるケースが増えています。単に「問題だと思う」と答えるだけでなく、人手不足の背景にある課題や、業界の将来性について自分なりの考えを述べられると好印象です。

下記の記事でも詳しく解説しています。

2024年6月15日 2024年問題でドライバー不足が加速？業界の未来とキャリアの希望を探る

運送会社の面接で気をつけるべき服装・身だしなみ

一般的なスーツスタイルが無難

面接では黒や紺のスーツにホワイトシャツ、ネクタイを着用するのが無難です。スーツは生地の質が高く、シワがない状態に保ちましょう。
靴はスーツと同系色の革靴を選ぶのがベスト。髪型は清潔感を大切にし、長髪の場合は束ねるなどして顔まわりをすっきりさせます。髭は剃るか、 きちんと整えましょう。アクセサリー類は必要最低限に。香水は控えめの香りをチョイスしてください。

女性もスーツが基本

女性もスーツが基本です。色は黒、紺、グレーなどを選びましょう。ブラウスは襟つきのシンプルなデザインがよいでしょう。 スカート丈は膝上5cm程度まで。タイトすぎるものは避け、歩きやすい動きやすさを意識します。靴はパンプス、ストッキングは肌色かブラックを。
ネイルやメイクは控えめに。アクセサリーは最小限にとどめ、シンプルであることを心がけましょう。

カジュアルすぎる格好はNG

カジュアルすぎる格好はNGです。ジーンズ、Tシャツ、サンダルなどくだけた印象を与える服装は絶対に避けましょう。男性はネクタイを忘れずに。
柄物や派手な色のスーツ、女性なら露出の高い服も面接には不適切。他にも、汚れや破れのある服、アウトドアブランドのウェア、スポーツシューズ等は厳禁です。
たとえ「スーツじゃなくてもいい」と事前に言われていても、服選びの基準はあくまでビジネスの場に見合ったものである、ということを忘れないでください。

まとめ：運送会社の面接対策ポイント

運送会社の面接突破のポイントをおさらいしましょう。

まず、運転記録証明書の内容は事前によく確認し、事故や違反歴については誠実に説明する姿勢を見せることが大切です。
面接当日は遅刻せず、身だしなみを整え、挨拶や言葉遣いなど基本的なマナーは最低限押さえましょう。

企業研究を行い、業界や会社についての知見を深めておくことも重要なポイント。「なぜこの会社で働きたいのか」という志望動機を明確に伝えられるよう準備しておきます。また運転技術の高さや安全運転への強い意識、お客様への丁寧な対応力など、ドライバーに求められる資質や能力をアピールすることも忘れずに。

最後に、面接全体を通して熱意と向上心、素直な態度を見せることが何より大切です。「この人なら当社の配送業務を任せられそうだ」と採用担当者に思わせることができれば、内定獲得に大きく近づくはずです。

運送業は「運んで、届けて、社会を支える」重要な役割を担っている、やりがいのある仕事。その自覚と誇りを持って、自信を持って面接に臨むことが合格への近道と言えるでしょう。事前の入念な準備と 当日の誠実な受け答えを心がけ、ぜひ内定を勝ち取ってください。