10tダンプの積載量は何キロまでOK? 法律、罰則、注意すべきポイントを解説

10tダンプ 積載量

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10tダンプは、最大積載量が10t前後のダンプトラックを指します。しかし、「10t」と呼ばれていても、実際の積載量は車両によって異なります。10tダンプの積載量ルールを知らずに運用すると、重大な事故や法令違反のリスクがあるのです。本記事では、10tダンプの積載量に関する基礎知識から、過積載の危険性、違反時の罰則、そして過積載防止のポイントまでを詳しく解説します。

10t以外のダンプの積載量は『【ダンプの危険な過積載】絶対NGの理由と防止策、最大積載量を解説!』で解説しております。

この記事を読んだらわかること
  • 10tダンプの正確な積載量の目安
  • 10tダンプの過積載の定義と違反基準
  • 過積載による事故のリスクと危険性
  • 過積載での違反時のドライバー・会社・荷主への罰則
  • 10tダンプの過積載を防止するための具体的な方法

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10tダンプの積載量について知っておきたい基礎知識

10tダンプの積載量について知っておきたい基礎知識

10tダンプの最大積載量や増やす方法はあるのかという疑問に対して、以下で詳しく解説します。

10tダンプとは?積載量はどれくらい?

10tダンプとは、最大積載量が10t前後のダンプトラックの総称です。ただし、「10t」と言われていても車両によって実際の最大積載量は異なり、8〜10tほどの幅があることに注意が必要です。特に土砂用のダンプでは、最大積載量が10t未満の車両が多くなっています。使用前には必ず車両の積載量を確認しましょう。

10tダンプの最大積載量を増やす方法はあるの?

ダンプの最大積載量は、車両の設計時に軸重バランスなどを考慮して定められているため、後から増やすことはできません。増トン登録によって車両総重量を大きくすることは可能ですが、積載量自体は増えないので注意してください。

10tダンプのその他の積載制限を解説

10tダンプには最大積載量のほかにも、荷台の大きさによる容積制限があります。また、土砂・がれき類の場合は山積み・平積み状態での高さ制限も定められています。一定の長さを超える丸太や鋼材などの積載方法については、別途ルールがあるのでそちらも確認しておく必要があります。

10tダンプの積載量が定められている理由

最大積載量が定められている主な理由は、車両や道路・橋梁への負荷を一定の範囲内に保ち、ブレーキ性能を担保して事故を防ぐためです。積載量が大きくなるほど、車両の安定性は損なわれブレーキ距離も伸びてしまいます。10tダンプの積載量ルールは、こうした過積載による交通事故を防止するために設けられています。

10tダンプの過積載とは?違反となる基準を解説

10tダンプの最大積載量を超えると過積載になります。その基準について解説します。

10tダンプの最大積載量を超えると過積載になります。その基準について解説します。

10tダンプの過積載の定義と違反の基準

10tダンプの過積載とは、車両の最大積載量を超えて荷物を積載することを指します。道路交通法では積載物の重量制限が定められており、最大積載量よりも100kg以上超過した状態は違反となります。大型車の場合、最大積載量の1割以上の超過は「重い処分」の基準に当たるため、より厳しく取り締まりの対象となります。

なぜ10tダンプの過積載は多発するのか?

10tダンプで過積載が多発する理由としては、一回あたりの運搬量を増やすことで効率化とコスト削減を図ろうとするケースが挙げられます。また、荷主からの無理な要求に応えようとして、ドライバーが積載量ルールを守れなくなるパターンもあるでしょう。現場の作業員やドライバーだけでなく、運送会社自体の積載量ルールに対する理解や意識の低さも要因の一つと言えます。

10tダンプの過積載による危険性

10tダンプの過積載は重大な事故のリスクを高めます。車両の重量が大幅に増加することで、ブレーキの効きが悪くなり制動距離が伸びるため、追突事故を起こしやすくなります。重心が高くなることで横転事故のリスクも高まるほか、積荷の重さでスピードが出やすくなり暴走する危険性もあります。
仮に事故を起こした際には、積荷の重量分だけ衝撃が大きくなるため、被害が拡大してしまう可能性が高くなるのです。

10tダンプの過積載の罰則と責任

10tダンプの過積載の罰則と責任

10tダンプで過積載をした場合の、罰則について詳しく解説します。

ドライバーへの罰則の内容

10tダンプの過積載で最も厳しい罰則が科せられるのが、運転者本人です。違反の程度に応じて、以下のような行政処分や刑事罰が課されます。

違反の程度反則金・違反点数その他の罰則

・積載量が最大積載量の5割増し→未満3万円以下の反則金、違反点数2点
・積載量が最大積載量の5割増し以上10割増し未満→4万円以下の反則金、違反点数3点
・積載量が最大積載量の10割増し以上→違反点数6点6ヶ月以下の懲役、10万円以下の罰金

特に10割増し以上の過積載は、懲役刑や罰金刑の対象となる犯罪行為です。実際に有罪判決を受ければ、前科者となってしまいます。
違反点数の累積によっては、免許停止処分を受けることもあります。累積期間は3年間で、一定の点数に達すると30日~180日の免許停止となります。
事故を起こした場合は、前歴者となるだけでなく、多額の損害賠償を請求されるおそれもあります。会社の信用失墜は免れず、ドライバー人生に大きな傷がつくことになります。

このように、10tダンプの過積載に手を染めれば、ドライバー個人が負う代償は計り知れません。安全運転を徹底し、違反の誘惑には決して負けないことが肝要です。

運送会社への罰則の内容

10tダンプの過積載が発覚した場合、運転者だけでなく運送会社も罰則の対象となります。違反の悪質性に応じて、以下のような行政処分が下されます。

違反の内容処分の内容
初回の過積載違反文書警告
2回目の過積載違反(過去3年以内)30日以下の事業停止
3回目の過積載違反(過去3年以内)60日以下の事業停止
重大事故を引き起こした過積載違反180日以下の事

荷主企業への罰則の内容

10tダンプの過積載を引き起こした荷主企業にも、法的責任が問われます。荷主がドライバーや運送会社に過積載を強要したり、容認したりしていた場合は、以下のような罰則が科されます。

違反の内容罰則の内容
過積載を認識しながら運送を依頼6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金
過積載を強要するなどの悪質行為1年以下の懲役または100万円以下の罰金

荷主企業への罰則適用は、2018年の「貨物自動車運送事業法」改正で強化されました。違反荷主への監査も強化され、警告や勧告だけでなく、事業所への立ち入り調査なども行われるようになっています。
荷主企業が違反を繰り返せば、社会的信用の失墜は必至です。メディアで報道されれば、不買運動に発展する可能性もあります。株主代表訴訟のリスクもはらんでいます。

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10tダンプの過積載を防ぐためにできること3選

10tダンプの過積載を防ぐためにはどうしたらよいのでしょうか。具体的な方法をご紹介します。

10tダンプの過積載を防ぐためにできること3選

1.積載量の事前確認を徹底する

10tダンプの過積載を防ぐためにまず重要なのは、運行管理者とドライバーが協力して積載量を必ず事前確認することです。目視だけでは不十分なので、自重計を活用して正確な数値を把握し、データに基づいて判断することが求められます。
確認を行った記録は必ず残し、会社でもチェックできる体制を整備しましょう。日常的な確認の積み重ねが、過積載防止の第一歩となります。

2.運送会社の体制を整える

10tダンプの過積載防止は、ドライバー任せでは限界があります。運送会社が組織として体制を整え、全社的に過積載防止の方針を徹底することが欠かせません。
管理者が主体的に積載量の管理を行い、ルール順守の意識を現場に浸透させていく必要があるでしょう。荷主企業の理解を得ながら、過積載につながるような無理な要求は毅然とした姿勢で断る判断力も求められます。

3.ドライバー教育を強化する

10tダンプのドライバー一人ひとりが、過積載のリスクと罰則について正しい知識を持つことが何より大切です。運送会社は、具体的な事故事例やトラブル事例を交えながら指導を強化し、ドライバーの意識改革を促していきましょう。
確実に積載量をチェックするための手順を身につけさせるとともに、常に安全運転を最優先するマインドを徹底することが重要です。過積載を許容しない意識を根付かせる継続的な教育が、事故防止のカギを握っています。

まとめ:10tダンプの積載量ルールは必ず守りましょう

まとめ:10tダンプの積載量ルールは必ず守りましょう

10tダンプの積載量については、車両ごとの上限値を正確に把握し、それを超えることがないよう細心の注意を払う必要があります。
過積載は重大事故のリスクを高めるだけでなく、ドライバーや運送会社・荷主企業に厳しい罰則をもたらします。日常的な積載量の確認を徹底し、会社全体で過積載防止に取り組む体制を整えることが求められるでしょう。
10tダンプの積載量ルールを守ることは、ドライバーの安全と会社の信頼を守ることにほかなりません。一人ひとりが高い意識を持ち、ルールを遵守する姿勢を貫いていきましょう。

今回紹介した内容を踏まえて、ダンプの運転手が合っていると感じた方は、積極的に転職を検討してみてはいかがでしょうか。
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