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トラックのナンバープレートには「白」と「緑」の2種類がありますが、この色の違いはトラックの使い方に大きく関わっています。白ナンバーは自家用、緑ナンバーは事業用のトラックに割り当てられており、ナンバーの色によって、トラックでできること・してはいけないことが法律で定められているのです。ナンバーの違いを知ることは、トラックドライバーにとって重要な基礎知識と言えるでしょう。本記事では、白ナンバーと緑ナンバーの違いを詳しく解説するとともに、ナンバー変更の手続きや、ドライバーが知っておくべき安全運転のコツなども紹介します。トラックに関わる全ての人に知っておいていただきたい、実用的な情報が満載です。
- 白ナンバーは自家用、緑ナンバーは事業用のトラックに使われる
- 白ナンバーは自社の荷物運搬のみ可能で、有償の運送は違法
- 緑ナンバーへの変更には申請と審査が必要
- 白ナンバーにもアルコールチェックが義務付けられた
- トラックの安全運転には特有のコツがある
- ナンバーの選択は会社の事業形態に合わせて慎重に行うべき
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白ナンバートラックと緑ナンバートラックの違いとは?
トラックのナンバープレートには「白」と「緑」の2種類があることをご存知でしょうか。実は、このナンバーの色によって、トラックの用途や使用できる範囲が大きく異なるのです。
ナンバープレートの色が示す「自家用」と「事業用」の意味
白ナンバートラックは「自家用」、緑ナンバートラックは「事業用」を表しています。ここでいう「自家用」とは、利益を得ることなく自社の荷物を運ぶためにトラックを使用することを指します。一方、「事業用」は利益を得た上で他社の荷物を運ぶためにトラックを使用することを意味します。
つまり、ナンバープレートの色によって、トラックを自家用と事業用に使い分けているのです。この区別は法律で定められており、ナンバーの色は単なるデザインの違いではありません。
白ナンバーと緑ナンバーではできることが違う!
白ナンバーと緑ナンバーでは、トラックでできることに大きな違いがあります。白ナンバーは自社の荷物の運搬にしか使えませんが、緑ナンバーは他社の荷物を運んで運賃を得ることができるのです。
ただし緑ナンバーを取得するには、国が定める厳しい要件をクリアする必要があります。事業計画や財務状況、車庫の確保などが審査され、一定の基準を満たした事業者にしか与えられません。つまり緑ナンバーは、トラック運送事業者としての信用力の証とも言えるのです。
白ナンバーと緑ナンバー、一見些細な違いに見えて、実はトラックの用途を大きく分ける重要な意味があることがおわかりいただけたでしょうか。トラックを業務に使う際は、ナンバーの色にも注目してみてください。
白ナンバートラックでできること・違法なこと
白ナンバートラックは、会社や個人事業主が自社の荷物を運ぶためのトラックです。しかし、使用目的によっては違法となるケースもあるので注意が必要です。ここでは、白ナンバートラックで合法的にできることと、違法になることを詳しく見ていきましょう。
白ナンバートラックで合法的にできる使い方
白ナンバートラックは、自社の製品や荷物を運搬するために利用できます。例えば、食品メーカーが自社の商品をトラックで各店舗に配送したり、農家が収穫した農作物を市場に運んだりする際に活躍します。あくまでも自家用の範囲内で、自社の物を運ぶ限りは合法的な使用となります。
ただし、ここで注意したいのが「自家用の範囲」です。例えば、友人の荷物を頼まれて運ぶ際も、一切の対価を受け取らないのであれば自家用の範疇といえます。ガソリン代などの実費を受け取る程度なら問題ありませんが、報酬を受け取ると違法になるので気をつけましょう。
白ナンバートラックでの違法行為と罰則
白ナンバートラックで最も代表的な違法行為が、運賃を受け取って荷物を運ぶことです。他社の荷物を運んで利益を得るためには、緑ナンバーの取得が必須となります。
白ナンバーで違法に営業行為を行っているトラックは「白トラ」などと呼ばれ、白タク(白ナンバーのタクシー営業)と同様の違法行為として取り締まりの対象となっています。
違反が発覚した場合、運転手には懲役刑や罰金刑が科せられます。貨物自動車運送事業法違反として、最大3年以下の懲役または300万円以下の罰金が定められているのです。
法律を守り、トラックの適切な運用を心がけることが大切だといえるでしょう。
引越し繁忙期の例外ケース
ただし、白ナンバートラックにも例外的に営業活動が認められるケースがあります。それが、引越しの繁忙期です。
3月15日から4月15日までの期間に限り、引越し事業者が自社のトラックだけでは対応しきれない場合、白ナンバーのレンタカーを使用して引越し業務を行うことが特別に許可されています。
ただしこの場合も、事前に国土交通省への申請と許可が必要です。あくまで限定的な例外であり、むやみに白ナンバーを営業に使えるわけではありませんので注意しましょう。
トラックの用途に合ったナンバーの選択と、ルールに則った適切な運用が求められています。運転手の皆さんは、白ナンバーの使用範囲をしっかり理解しておくことが大切ですね。
白ナンバーと緑ナンバーの税金・保険料の違い
トラックを所有する際、ナンバープレートの色によって、納める税金や保険料にも違いが生じます。白ナンバーと緑ナンバーでは、どのような差があるのでしょうか。
ナンバーによって変わる自動車税と自動車重量税
トラックに課される主な税金として、自動車税と自動車重量税があります。自動車税は毎年1回納める税金で、自動車重量税は車検時などに支払います。
例えば積載量1〜2トンのトラックの場合、自動車税は白ナンバーが年間11,500円、緑ナンバーが9,000円です。7〜8トンでは白ナンバーが40,500円、緑ナンバーが29,500円と、白ナンバーのほうが高額になっています。
自動車重量税も同様の傾向で、1〜2トンのトラックなら白ナンバーが8,200円、緑ナンバーが5,200円、7〜8トンでは白ナンバーが32,800円、緑ナンバーが20,800円という具合に、やはり白ナンバーの税額が上回ります。
税制上は白ナンバーのほうが不利だと言えそうです。事業用に使える緑ナンバーのメリットと言えるでしょう。
白ナンバーと緑ナンバーで保険料はどう違う?
では保険ではどうでしょうか。実は任意保険の保険料は、ナンバーの色が緑のほうが割高になる傾向があるのです。
一般的に、緑ナンバーの任意保険は、白ナンバーの1.5〜2倍の保険料になるとされています。事業用トラックは走行距離が長くなりがちなこと、運転時間や範囲の制限が少ないことなどから、事故リスクが高いと見なされるためです。
また、事業用トラックは車両価格も高額になりがちで、万が一の事故の際の修理費用なども割高になる傾向が反映されているのです。
さらに緑ナンバーの場合、ネット保険など、白ナンバーと比べて加入できる保険会社の選択肢が少ないのもデメリットと言えます。
ただ保険料の面だけを見れば緑ナンバーが不利とも言えますが、事業用トラックは、公共事業への参入や大口取引先の開拓など、ビジネスチャンスが広がるメリットもあります。総合的に見れば、税金や保険料のデメリットを補って余りある可能性を秘めているのです。
ナンバーの色による税金や保険料の違いを理解しつつ、自社の事業展開に合ったトラックを選択することが肝要だと言えるでしょう。
【独自】白ナンバーから緑ナンバーへの変更手続きとは?
事業の拡大などに伴い、白ナンバーのトラックでは対応しきれなくなることがあります。そんな時は、緑ナンバーへの変更を検討しなくてはなりません。ここでは、白ナンバーから緑ナンバーへの切り替えが必要になるケースと、変更手続きの流れを解説します。
緑ナンバーへの変更が必要になるケース
まず、どのような場合に白ナンバーから緑ナンバーへの変更が必要になるのでしょうか。代表的なケースをいくつか挙げてみましょう。
- 今まで自家用として使用していたトラックで、他社の荷物を運んで運賃を得る事業を始める場合
- 白ナンバーで自家用の範囲で行っていた運送を、事業として対価を受け取って行うようにする場合
- 事業の拡大により、利益を目的とした運送を行う必要が出てきた場合
要は、トラックを単なる自家用の範囲を超えて、事業用途で使うようになった時点で、緑ナンバーへの変更が必須になるのです。
緑ナンバーへの変更手続きの流れ
では、実際に白ナンバーから緑ナンバーに変更する際は、どのような手続きが必要になるのでしょうか。主な流れを追ってみましょう。
- まず国土交通省に、「貨物自動車運送事業許可申請書」を提出します。
- この際、事業計画書や運賃料金表、車庫証明書などの添付書類が必要です。
- 申請が受理されると、国交省による審査が行われます。
- 事業の健全性などが厳しくチェックされ、審査には約2ヶ月かかります。
- 審査に通れば、許可書が交付されます。
- その許可書を持って、陸運局で緑ナンバープレートに交換します。
- 最後に運輸支局にて、トラックに封印が取り付けられます。これはデジタコやGPSなどの運行記録計による、法令順守の監視のためです。
一連の手続きには時間も手間もかかりますが、トラック運送事業者として信頼される上で避けては通れません。
事業の成長に合わせて、適切なタイミングで緑ナンバーへの変更を進めていくことが大切だと言えるでしょう。手続きに不安を感じる場合は、運輸関連の専門家に相談してみるのも良い方法です。事業の発展を支える大切なステップとして、真摯に向き合っていきたいものですね。
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白ナンバートラックにも適用された飲酒運転対策の新ルール
事業用の緑ナンバートラックだけでなく、白ナンバーのトラックにも飲酒運転防止の新たな規制が導入されました。
ここではその背景と、具体的な内容を解説していきます。
アルコールチェックが白ナンバーにも義務化
きっかけは、2021年6月に千葉県八街市で発生した白ナンバートラックによる飲酒運転事故でした。幼い子供の命が奪われるという悲惨な結果を受け、国家公安委員会と警察庁は白ナンバーにも飲酒運転対策の強化を決めたのです。
その結果、2022年4月からは、一定台数以上の白ナンバートラックを保有する事業者に対し、アルコールチェックに関する新ルールが適用されることになりました。
具体的には、乗務前後に運転手の酒気帯びの有無を目視などで確認し、その記録を作成・1年間保存することが義務付けられたのです。これは従来、緑ナンバーの事業者にのみ課されていた義務でした。
2023年12月からアルコール検知器の使用が必須に
さらに2023年12月からは、目視だけでなくアルコール検知器を用いた酒気帯びチェックも義務化されました。
当初、アルコール検知器の品薄状態により施行が延期されていましたが、2023年8月、警察庁は同年12月から確実に実施すると発表しました。
つまり、白ナンバー・緑ナンバーに関わらず、トラックドライバーには厳格な飲酒運転防止措置が求められることになったのです。
事故を未然に防ぐためにも、運転前後のアルコールチェックを確実に行い、記録を残すことが運転手の責務として定着していくことになりそうです。
会社としても、検知器の配備や記録のルール化など、体制の整備を進めていく必要がありますね。安全運転は運転手だけの問題ではなく、会社を挙げて取り組むべき重要課題なのです。
【独自】白ナンバートラックのドライバーが知っておくべき安全運転のコツ
トラックの運転には、普通車とは異なる注意点があります。特に白ナンバートラックの場合、運転に不慣れなドライバーも多いのが実情です。ここでは、白ナンバートラックのドライバーに知っておいてほしい、安全運転のコツを紹介します。
事故防止のための日頃の心がけ
トラックの事故を防ぐためには、日頃の心構えが大切です。まず心に留めておきたいのが、「急がば回れ」の精神です。時間に追われて焦った運転は事故のもと。ゆとりを持った運行計画を立て、慌てずに運転することが何より重要です。
出発前の車両点検も欠かせません。特にブレーキやタイヤの点検は入念に行いましょう。トラックは重量があるぶん、制動距離も長くなります。ブレーキの効きが悪いと大事故につながりかねません。
また、アルコールはもちろん、眠気を誘う薬の服用も厳禁です。仮眠をしっかり取って、体調万全で運転に臨むことが大切ですね。
荷物の積み方にも注意が必要です。過積載や偏荷重は、トラックの安定走行を妨げる大敵。荷崩れを防ぎ、バランス良く荷物を配置することを心がけましょう。
トラックに適した運転テクニック
トラックの運転には、クルマの特性に合ったテクニックも求められます。普通車とは勝手が違うので、トラックならではの運転術を身につけておくと良いでしょう。
まずハンドル操作は、なるべく大きく、スムーズに行うこと。小刻みなハンドルさばきは、トラックの安定性を損ないます。
ブレーキは早めに、ゆっくりとかけるのがコツです。トラックは重いので制動距離が長くなります。前方の障害物に気づいたら、すぐにブレーキを踏む習慣をつけましょう。
カーブの手前では十分に減速し、曲がり切ってからアクセルを踏むのが基本。速度を出したままカーブに突っ込むのは、横転の危険があります。雨の日などは、路面のグリップが低下して停止距離が伸びます。天候や路面状況に合わせて、速度を控えめにすることが賢明です。
車間距離も長めに取ることが大切。前の車の「車輪」が見えるくらいが、安全に停止できる目安と言われています。
これらの運転テクニックを実践することで、事故のリスクを大幅に下げることができるのです。
トラックの運転は、何よりも安全が第一です。ドライバーの皆さんには、常に安全運転を心がけていただきたいですね。会社としてもドライバー教育を徹底し、事故防止の意識を根付かせることが肝要だと言えるでしょう。
まとめ:トラックの使用目的に合ったナンバー選びを
白ナンバーと緑ナンバー、一見小さな違いのようですが、トラックの使い方を大きく分ける重要なポイントであることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
自家用として自社の荷物を運ぶだけなら白ナンバー、事業として運賃を得るなら緑ナンバーと、使用目的に合ったナンバー選びが欠かせません。
ただし、白ナンバーだからといって油断は禁物です。たとえ自家用の範囲内であっても、運転手には重大な責任が伴うことを忘れてはいけません。
日頃から安全運転の意識を高め、事故防止に努めることが何より大切。アルコールチェックを含めた法令順守は、ナンバーの色に関係なく、すべてのトラックドライバーに求められる義務なのです。
一方、事業の成長に合わせて緑ナンバーへの変更を視野に入れることも大切でしょう。
緑ナンバーならではのメリットを活かせば、会社の発展にもつながります。
ただし変更手続きには時間と手間がかかるので、計画的に準備を進めることが肝要ですね。
トラックは企業活動を支える大切な資産です。
だからこそ、適切な運用と管理が求められるのです。
ナンバーの選択から日々の運転、法令順守に至るまで、トラックに関わるすべての人が責任と誇りを持って業務に取り組んでいく。
そんな意識の積み重ねが、会社の信頼を高め、ひいては業界全体の発展につながっていくのだと思います。
トラックの運転は、単なる「運び屋」ではありません。
プロドライバーとしての自覚を胸に、安全と誠実を旨とする。
そんな姿勢こそが、トラックに関わるすべての人に求められているのではないでしょうか。
ナンバーの色で適切な使い分けをしつつ、プロ意識を持って日々の運転業務に取り組んでいきたいものです。
こんなお悩みはありませんか?
- 「年収を上げたい…」
- 「ホワイトな職場に転職したい…」
- 「未経験だけどドライバーになりたい…」
近年、日本ではドライバーの数が減少傾向にあるため、今の職場よりも良い給与や環境で働ける企業から内定を獲得できる可能性が高まっているのです。
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