トラックの排気ブレーキの入れっぱなしはNG|故障を防ぐコツを徹底解説

トラック 排気ブレーキ   

トラックの排気ブレーキは、エンジンブレーキをアシストする重要な役割を担っています。しかし、使い方を誤ると故障や事故のリスクが高まることも。本記事では、排気ブレーキの正しい使い方や、長持ちさせるためのメンテナンス方法について解説します。

この記事を読んだらわかること
  • 排気ブレーキの基本的な仕組みと役割
  • 排気ブレーキを上手に使いこなすコツ
  • プロドライバーが実践する排気ブレーキテクニック
  • 排気ブレーキの使い方NGパターン
  • 排気ブレーキの故障を防ぐメンテナンス方法

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トラックの排気ブレーキとは?仕組みと役割を解説

トラックの排気ブレーキとは?仕組みと役割を解説

排気ブレーキの基本的な仕組み

トラックに搭載される排気ブレーキは、ディーゼルエンジン特有の補助ブレーキの一つです。運転席にある排気ブレーキのスイッチを入れ、エンジンを作動させることで起動します。排気ブレーキは、アクセルペダルから足が離れてエンジンブレーキがかかると同時に作動し、減速をアシストします。ただし、アクセルペダルやクラッチペダルを踏んでいる間は作動しません。

エンジンブレーキをアシストする排気ブレーキの役割

排気ブレーキの主な役割は、エンジンブレーキの減速エネルギーをサポートすることです。トラックが重量物を積載している際、長い下り坂などではエンジンブレーキだけでは十分な減速効果が得られない場合があります。そこで排気ブレーキを併用することで、エンジンブレーキの制動力を補完し、より効果的に車速を落とすことができるのです。排気ブレーキを適切に使用することで、フットブレーキの過度な使用を避け、ブレーキの寿命を延ばす効果も期待できます。

トラックの排気ブレーキを上手に使いこなすコツ

トラックの排気ブレーキを上手に使いこなすコツ

排気ブレーキは入れっぱなしにしても大丈夫?注意点を解説

トラックの排気ブレーキは、スイッチをオンにしていてもアクセルペダルから足が離れるまでは作動しないため、厳密には入れっぱなしの状態にはなりません。ただし、排気ブレーキはオンの状態が長く続くほど消耗が早まるため、寿命を縮める原因になります。状況に応じてオン・オフを切り替える使い分けが大切です。

排気ブレーキの正しい使いどころ、使い分けが肝心


排気ブレーキは、トラックに荷物を積載した状態で下り坂や高速道路を走行する際に威力を発揮します。アクセルから足を離した際のエンジンブレーキに、排気ブレーキが追加の制動力を与えることで、フットブレーキの踏力を軽減できます。一方、荷台が空の状態では排気ブレーキの効果が限定的となり、リヤタイヤのスリップを招く恐れがあります。空荷時は排気ブレーキの使用を控え、フットブレーキを中心に減速操作を行うのが賢明です。

積載量と排気ブレーキの関係について

トラックへの積載量が多いほど重量が増すため、坂道での惰性が大きくなり減速に時間がかかります。積載量が多い場合は排気ブレーキを有効活用し、エンジンブレーキをしっかりとアシストすることが求められます。逆に、空車に近い状態では排気ブレーキに頼りすぎるとリヤタイヤへの負担が集中し、スリップやロックを招きやすくなります。積載量に合わせて排気ブレーキの使用頻度を調整することが、上手な使いこなしのコツと言えるでしょう。

排気ブレーキ使用時のリヤタイヤロックに注意

排気ブレーキを強めに効かせた際、荷重の乗っていないリヤタイヤがロックしてしまうと車両が不安定になる危険があります。リヤタイヤがロックしそうな兆候を感じたら、即座に排気ブレーキをオフにしてアクセルやクラッチを操作し、タイヤのグリップを回復させましょう。また、雪道や凍結路などの滑りやすい路面状況では、排気ブレーキの使用は控えめにしてフットブレーキを中心に慎重な減速操作を心がける必要があります。

プロドライバーが実践する排気ブレーキの効果的な使い方

プロドライバーが実践する排気ブレーキの効果的な使い方

坂道での排気ブレーキの活用テクニック


ベテランドライバーの多くは、下り坂の走行時に排気ブレーキを有効に活用しています。長い下り坂が続く場合、早めに排気ブレーキを作動させることで、フットブレーキの温度上昇を抑えブレーキフェードを防ぐことができます。ただし、下り坂の途中で勾配が変化する地点では、排気ブレーキの強さを道の状況に合わせて適宜調整することが大切です。また、下り坂のカーブ手前では排気ブレーキを控えめにし、フットブレーキを併用しながら安定した減速を心がけるのが通例となっています。

天候や路面状況に合わせた排気ブレーキの調整法

プロのドライバーは、天候や路面の変化に敏感に反応し、排気ブレーキの使い方を臨機応変に調整します。例えば、雪道や凍結路では排気ブレーキの効果が限定的となり、ロックのリスクが高まるため、エンジンブレーキとフットブレーキを駆使した慎重な減速操作が求められます。また、雨天時は路面のグリップ力が低下し、排気ブレーキの効きが弱まる傾向にあるため、早めの減速を心がける必要があります。積載物の重量が大きい場合は、惰性で走り出しやすいため排気ブレーキを多用し、フットブレーキの過熱を避けるのもプロの知恵と言えるでしょう。

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排気ブレーキの使い方NG例3つ

排気ブレーキの寿命を長く維持するために、やってはいけない使い方を3つご紹介します。

NG例1:空荷時の過剰な排気ブレーキ使用

荷物を積んでいない空の状態でも排気ブレーキを多用してしまうドライバーが一定数います。しかし、空荷時に排気ブレーキを効かせすぎるとリヤタイヤへの負荷が集中し、スリップやロックを起こしやすくなり車体が不安定になるため、とても危険です。フットブレーキを中心に減速操作を行い、状況によって排気ブレーキを補助的に使うことが望ましいでしょう。

NG例2:雪道や凍結路での排気ブレーキ多用

雪道や凍結路では、排気ブレーキを強めに効かせるとタイヤがロックしやすく、車両の横滑りを招く危険性が高くなります。こうした滑りやすい路面状況では、排気ブレーキの使用は最小限にとどめ、エンジンブレーキとフットブレーキを上手く組み合わせて慎重に減速することが大切です。排気ブレーキに頼りすぎず、路面に合わせた柔軟な操作を心がけましょう。

NG例3:下り坂終点での急激な排気ブレーキ使用


下り坂の終わり部分で、いきなり排気ブレーキを強めに効かせるドライバーがいますが、これは非常に危険な行為です。下り坂の勢いで加速している車両を、終点間際で急制動させると車間距離が詰まり、後続車両との追突事故を引き起こしかねません。下り坂の走行中から計画的に減速し、排気ブレーキとフットブレーキを協調させながらスムーズに速度を落としていくことが肝要です。

排気ブレーキの寿命を延ばし、故障を防ぐためのポイント3点

排気ブレーキの寿命を延ばし、故障を防ぐためのポイントを解説します。

排気ブレーキの寿命を延ばし、故障を防ぐためのポイント3点

1.排気ブレーキの主な故障原因と対策

排気ブレーキの故障は、電子制御系統の不具合に起因することが多くあります。排気ブレーキの動作をコントロールするセンサーやバルブに異常が生じると、正常な作動ができなくなるトラブルにつながります。また、排気系統に汚れが蓄積して排気ブレーキのバルブが固着したり、シリンダー内にカーボンが堆積したりすることも、故障の原因となり得ます。定期的な点検整備を行い、電子制御部品の健全性を診断すること、排気系統の清掃を怠らないことが大切です。

2.排気ブレーキを長持ちさせるメンテナンス方法

排気ブレーキを末永く使用するためには、適切なメンテナンスを施すことが不可欠です。特に、エンジンオイルとオイルフィルターの定期的な交換は、排気ブレーキの寿命に直結する重要な作業と言えます。また、排気ブレーキのバルブ周りに付着した汚れを除去したり、シリンダーヘッド内のカーボンを取り除いたりすることも、スムーズな排気ブレーキ作動を維持する上で欠かせません。こうしたメンテナンスを定期的に行うことで、排気ブレーキのコンディションを常にベストな状態に保てるでしょう。

3.排気ブレーキの適切な使用で燃費向上も

排気ブレーキを適切に使用することは、単にブレーキの長寿命化に貢献するだけでなく、燃料消費の改善にもつながります。下り坂などで排気ブレーキを有効活用すれば、フットブレーキの使用頻度を減らせるため、ブレーキ摩耗による走行抵抗の増加を抑えられます。また、エンジンブレーキと排気ブレーキを協調させることで、エンジンの回転を効率的に抑制できるため、無駄な燃料消費を防げます。排気ブレーキを上手く使いこなすことは、トラックの運転コストを下げる有効な手段の一つと言えるでしょう。

まとめ:トラックを長く乗るなら排気ブレーキの正しい使い方を習得しよう

まとめ:トラックを長く乗るなら排気ブレーキの正しい使い方を習得しよう

トラックの排気ブレーキは、エンジンブレーキの制動力を補助する重要なパーツです。上り坂や高速道路での減速時に適切に排気ブレーキを使用することで、フットブレーキの負担を大幅に軽減できます。ただし、使いすぎは排気ブレーキの寿命を縮める原因となるため、状況に応じたオン・オフの切り替えが肝心です。

空荷時や滑りやすい路面では排気ブレーキを控えめにし、フットブレーキを有効活用することが賢明な使い方と言えます。定期的なメンテナンスを行い、排気ブレーキを常に良好な状態に保つことも長持ちさせる秘訣です。排気ブレーキを正しく使いこなすことで、トラックのランニングコストを下げ、長く安全に乗り続けることができるでしょう。

今回紹介した内容を踏まえて、トラックの運転手が合っていると感じた方は、積極的に転職を検討してみてはいかがでしょうか。
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