軽トラと軽自動車の維持費を徹底比較！メリット・デメリットも解説

サブ車として軽トラの購入を検討中なら、維持費の安さは見逃せないポイントです。本記事では、軽トラと軽自動車の維持費を徹底比較。気になる項目別の金額差を解説します。さらに、軽トラ選びのメリット・デメリットもご紹介。人気車種の比較も踏まえて、賢い1台の選び方をお伝えします。

軽トラと軽自動車の維持費をガチ比較！

サブ車として軽トラを検討する上で、維持費の安さはとても重要なポイントですよね。そこで今回は、軽トラと軽自動車の維持費を徹底比較！あなたの気になる項目別に、具体的な金額差を解説していきます。

車両本体価格 – 軽トラの方が最大30万円もお得！

まず初期費用となる車両本体価格ですが、軽トラは軽自動車に比べて10万円～30万円ほど安価な設定となっています。新車で軽トラを購入する場合、ほとんどのメーカーで100万円台前半からラインナップされているのに対し、軽自動車の相場は130万円前後が中心。30万円近い価格差は、初めての車選びではかなり魅力的なのではないでしょうか。

また、中古車の場合も、同じ年式・グレードの車両を比べると軽トラの方が安く買えるケースが多いです。予算重視でサブ車を探すなら、軽トラは非常に有利な選択肢だと言えますね。

燃料費 – 1km当たりの燃費はほぼ互角！

気になる燃費についても見ていきましょう。カタログ燃費を比べると、軽トラの方が若干優れているモデルが多いです。とはいえ、実際の走行時の燃費は、軽トラも軽自動車もほぼ同等レベル。1km当たりのガソリン代に大きな差はないと考えていいでしょう。

ただし、軽トラの積載量の多さを活かせば話は別。同じ距離を走るのに軽自動車なら何度も往復が必要な場面でも、軽トラなら一度で済む場合もあります。荷物の運搬が多いユーザーなら、トータルの燃料代はむしろ軽トラの方が安く収まるかもしれませんね。

自動車税 – 軽トラなら年間約5,000円おトク！

自動車税は、軽自動車が年間7,200円なのに対し、軽トラは約5,000円安い2,500円ほど。5年間で2万5千円、10年で5万円の差は大きいですよね。

軽トラが自動車税で優遇されているのは、営業用車両としての需要が高いから。個人ユーザーでも、この税制メリットを存分に活用したいものです。

軽トラの自動車税については『軽トラの自動車税はいくら？最新の減税制度についても解説【24年最新】』の記事で詳しく解説しております。

自賠責保険料 – 軽トラの方が年間2,000円以上安い！

強制加入の自賠責保険も、軽トラの方が圧倒的に安いんです。軽自動車の24ヵ月の保険料が2万5千円ほどに対し、軽トラは約2万3千円と2,000円以上お得。これは主に、事故時の平均的な損害額に差があるためだそうです。

保険料は5年・10年単位で見ると差が大きいので、長く乗るつもりならトラの方が経済的。単純計算では10年で2万円以上の節約になります。

任意保険料 – 対人・対物賠償は同等、車両保険は軽トラに軍配！

任意保険の保険料は、補償内容によって異なるので一概には言えませんが、対人・対物賠償については軽トラと軽自動車で大差はないと考えて良いでしょう。

一方、車両保険は軽トラの方が有利です。軽トラ車両の時価が軽自動車より安い分、同条件なら保険料も数万円安く設定されているのが一般的。ここでも、軽トラ選びのメリットが発揮されると言えそうです。

車検費用 – シンプル構造の軽トラが5,000円～1万円安くなる！

意外に見落としがちなのが、車検費用の差。基本的に6万円前後かかる軽自動車の車検費用に比べ、軽トラは 5,000円～1万円ほど安く上がるのが通例です。

軽トラはエンジンルームや足回りの作りがシンプルで、点検や整備に掛かる工賃が少なく済むのがその理由。部品代も軽自動車より安価なので、差額は軽視できませんね。

タイヤ交換・オイル交換 – 軽トラなら年間数千円お得に！

タイヤ交換やオイル交換など、メンテナンスにかかる出費も馬鹿になりません。サイズの小さい軽トラ用のタイヤは、軽自動車用に比べて1本あたり数千円安いのが一般的。オイル交換も、軽トラの方が1回あたり1,000円ほど安く済むケースが多いのです。

仮に5年間で2回のタイヤ交換と5回のオイル交換をするなら、合計で約2万円の節約。少しずつの積み重ねが、大きな差を生む好例だと言えるでしょう。

以上、項目別に軽トラと軽自動車の維持費の違いを比較してみました。軽トラ選びのメリットは明らかで、コスト面では軽自動車を圧倒していると言っても過言ではありませんね。

維持費の安さだけでも、サブ車として軽トラを選ぶ価値は十分。この後は、維持費以外の魅力についても詳しく見ていきましょう！

サブ車に軽トラを選ぶメリット

軽トラと軽自動車の維持費の違いを見てきましたが、軽トラ選びのメリットは他にもたくさんあります。ここでは、維持費以外の魅力について掘り下げていきましょう。

維持費の安さ – トータルで軽自動車より断然オトク！

繰り返しになりますが、軽トラは車両価格、税金、燃料代、保険料など、維持費のあらゆる面で軽自動車より安く上がります。単体の金額差は小さくても、そのすべてが積み重なるとトータルでは数十万円の差に。長く乗れば乗るほどお得になるのが軽トラの真骨頂です。

年間の維持費を10万円ほど抑えられるなら、浮いたお金で車内アクセサリーを充実させたり、アウトドア用品を揃えたりと、カーライフの幅が大きく広がるはず。維持費の安さは、軽トラ選びの第一の魅力だと言えるでしょう。

広い荷台スペース – アウトドアの強い味方に！

軽トラ最大の特長は、なんといっても広い荷台スペース。キャンプ道具や自転車、マリンスポーツの装備など、かさばる荷物もラクラク載せられるので、レジャーユースに最適なんです。

通常の軽自動車と比べると、軽トラの荷台は面積・容量ともに2倍近く。少人数のキャンプなら、テントから寝袋、クーラーボックスまで、必要な装備をすべて載せても余裕があるでしょう。趣味の幅が一気に広がる予感に、ワクワクが止まりませんね。

小回りの利く運転性 – 細い道や狭い駐車場も苦にしない！

軽トラは、小径タイヤとショートホイールベースの組み合わせで小回りが利くのも大きな特徴。細い路地や狭い駐車スペースでも器用に動けるので、街乗りから山道までストレス知らずの走りが楽しめます。

これは、アウトドア先の不整地や砂浜、キャンプ場の進入路など、一般車では不安になるようなシーンでも大活躍。全長が短くてもボディがしっかりしているので、悪路に強いのも軽トラならではの魅力だと言えるでしょう。

シンプルなメンテナンス – 構造がシンプルで整備もラク！

維持費の安さともつながりますが、軽トラのメンテナンス性の高さも見逃せません。エンジンやサスペンションなどの基本構造がシンプルなぶん、修理や部品交換が容易で、DIYでの整備にも向いているんです。

パンクしたタイヤの交換やエアフィルターの清掃など、ちょっとした作業なら自分でこなせるのは大きな強み。工具さえ揃えれば人件費も浮くし、トラブル時の応急処置にも役立つでしょう。車いじりが好きな人なら、軽トラは最高の相棒になること間違いなしです。

働く車としての機動力 – 農作業や配送など、仕事の幅が広がる！

軽トラは趣味の車としてだけでなく、働く車としての実力も見逃せません。農作業での資材や収穫物の運搬、商売での配達や集荷、現場作業で使う道具の運送など、ビジネスシーンでの活躍は軽トラの真骨頂だからです。

軽トラなら、狭い農道や住宅街の路地もスイスイ。積載量の多さはもちろん、狭小スペースでの機動力があるからこそ、プロの足としてこれほど重宝されているのです。個人事業主なら仕事もプライベートも、これ一台で大活躍間違いなしですね。

軽トラの魅力、いかがでしたか？維持費以外でも、軽自動車にはない独自の強みがたっぷり詰まっています。アウトドア派にもビジネスユースにも、ここまでマルチにこなせるサブ車は他にないのではないでしょうか。

でも一方で、軽トラならではのデメリットもあるのも事実。次は、そんな軽トラの弱点についても確認しておきましょう。

サブ車としての軽トラのデメリット

軽トラのメリットを見てきましたが、サブ車として選ぶ上では、デメリットにも目を向けておく必要があります。ここでは、軽トラ特有の弱点を４つのポイントに絞って解説します。

乗り心地の硬さ – 長距離ドライブは疲れやすい

まず指摘したいのが、乗り心地の硬さです。軽トラは荷物を載せることを前提に設計されているぶん、サスペンションのセッティングが全般的に硬め。舗装路でもディスクの継ぎ目や段差の衝撃が直接伝わりやすく、長距離ドライブは疲れやすくなります。

特に、アウトドアのために未舗装路を走る機会が多いなら、ショックの大きさは覚悟が必要です。シートクッションの良し悪しでも乗り心地は変わるので、購入時にはしっかりチェックしておきたいですね。

室内空間の狭さ – 大人数での移動には不向き

軽トラのもう一つの弱点は、室内空間の狭さ。運転席と助手席は普通の軽自動車と大差ないものの、後部座席は極端にコンパクトで、大人がまともに座れるスペースはないに等しい状態です。

そのため、家族や友人と一緒に車中泊やキャンプに行く際など、4人以上での移動は正直キツイ。あくまで2人乗りがベースの車だと割り切るのが賢明かもしれません。荷台の広さを優先する代わりに、シートの居住性は我慢が必要だと言えるでしょう。

高速道路での不安定さ – 横風に煽られやすい

軽トラのボディは、スクエアな箱形が基本。空気抵抗が大きいため、高速道路などで強い横風を受けると、車体が煽られて不安定さを感じやすいのです。

特に、無積載時や荷台に重量物を載せていない状態だと、左右のバランスが崩れがち。対向車とすれ違う際などは、ハンドル操作に神経を使う場面もあるでしょう。高速巡行時は細心の注意を払うことが、安全運転の鉄則だと言えそうです。

装備の質素さ – エアコンなどの快適装備は期待薄

軽トラは働く車がベースのため、快適装備は二の次。エアコンすら付いていない、昔ながらの質素な作りのモデルも少なくないのです。
近年は、オーディオや電動格納ミラーなど、快適装備が充実してきたとはいえ、軽自動車の最新モデルと比べるとまだ見劣り。寒冷地仕様や本革シートなどの選択肢も限られているので、贅沢は言えません。使い勝手を追求するなら、装備面の妥協は必至だと割り切るのが正解でしょう。

いかがでしたか？乗り心地の硬さや室内の狭さ、高速走行時の不安定さ、装備の質素さなど、軽トラにはデメリットもあるのは事実です。

ただ、これらの弱点は裏を返せば、軽トラならではのメリットと表裏一体。使用目的をよく考えた上で、許容範囲内のデメリットなら、大きな問題にはならないはずです。

むしろ、メリットを活かす使い方こそがサブ車の醍醐味。デメリットを補って余りあるコスパの高さこそ、軽トラの最大の魅力だと言えるのではないでしょうか。

軽トラ車種おすすめ

軽トラを選ぶ際のポイントや車種の比較は『軽トラ最強車種はコレ！メーカー別特徴とおすすめモデルを紹介【24年版】』の記事で詳しく書いてあるので、参考にしてみてください。

まとめ：軽トラのコスパの高さがサブ車に最適！

さて、軽トラの維持費事情から、メリット・デメリットまで広く見てきましたが、いかがでしたでしょうか。改めて、サブ車としての軽トラの魅力をまとめると、次のようになります。

維持費トータルで軽自動車より安くつく

軽トラは車両価格、税金、燃料代、メンテナンス費用など、維持費のあらゆる面で軽自動車より安く上がります。年間10万円ほどの節約は、長く乗れば乗るほど大きなメリットに。サブ車選びではコスパ面で、軽トラに分があると言えるでしょう。

浮いたお金で車内アクセサリーを充実させたり、アウトドア用品を揃えたり。カーライフの幅を広げるゆとりができるのは嬉しい限りですよね。

使い勝手の良さはサブ車としてピッタリ

広い荷台スペースに小回りの利く運転特性。軽トラの機能性の高さは、まさにサブ車として理想的だと言えます。

趣味のアウトドアシーンはもちろん、日常の買い物からちょっとした荷物の運搬まで、これ一台で大活躍。メインカーでは補えない使い勝手の良さは、サブ車選びのカギを握るポイントではないでしょうか。

デメリットを理解した上で用途に合わせて選ぶ

一方で、乗り心地の硬さや室内空間の狭さ、高速走行時の不安定さなど、軽トラにはデメリットもつきもの。これらの弱点を十分理解した上で、許容範囲内のデメリットなのかを見極めることが大切です。

とはいえ、これらのデメリットも用途をよく考えれば、さほど大きな問題にはならない場合が多いでしょう。むしろメリットを生かす使い方こそが、サブ車の本領発揮。クルマ選びのセンスが問われると言っても過言ではありません。

軽トラなら経済的にも実用的にもハッピーなカーライフを！

維持費のやりくりから解放され、使い勝手の良さに日々ワクワクしながら、お気に入りの相棒とともに充実したカーライフを送る。それこそが、サブ車としての軽トラに期待したい理想の姿。

コスパの高さゆえに、メイン車両以上に自分色に染めて楽しむユーザーも多いのが、軽トラの魅力でもあります。アイデア次第で、カスタマイズの幅も無限に広がるのではないでしょうか。

経済性と実用性、そして自分らしさ。それらをすべて兼ね備えたサブカーを探しているなら、軽トラはまさに最適解だと言えるでしょう。ぜひとも選択肢の一つとして、検討してみてくださいね。