海コンドライバーの年収はいくら?仕事内容・向いている人の特徴も解説

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海上コンテナ(海コン)輸送を担う海コンドライバーは、高い給与水準と安定した需要で注目される職種です。しかし、その仕事内容や必要な資格、メリット・デメリットについては意外と知られていません。本記事では、海コンドライバーの仕事の全貌に迫ります。

この記事を読んだらわかること
  • 海コンの基礎知識と海コンドライバーの役割
  • 海コンドライバーの具体的な仕事内容と1日の流れ
  • 海コンドライバーの給料事情
  • 海コンドライバーのメリットとデメリット
  • 海コンドライバーに向いている人の特徴
  • 海コンドライバーに必要な資格と条件
  • 海コンドライバーのキャリアステップとスキルアップ方法

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海コンとは? 海上コンテナの略称

船で輸送される大型コンテナのこと

「海コン」とは「海上コンテナ」の略称で、船で輸送される大型の貨物用コンテナのことを指します。輸出入品を梱包して運ぶために使用され、ドライコンテナ、冷凍コンテナ、タンクコンテナなど、用途に応じて様々な種類があります。

海コンはISO(国際標準化機構)によって規格が定められており、主に20フィートと40フィートの2つのサイズが使われています。20フィートコンテナの外寸は長さ6.1m、幅2.4m、高さ2.6mで、40フィートは長さが12.2mとなります。

コンテナの種類としては、最も一般的な「ドライコンテナ」の他に、温度管理機能を持つ「冷凍コンテナ」、液体貨物用の「タンクコンテナ」などがあります。また、特殊な形状の貨物に対応した「オープントップコンテナ」「フラットラックコンテナ」なども存在します。

海コンドライバーの役割

海コンドライバーは、船から陸揚げされた海上コンテナを、トレーラーに積載して目的地まで輸送するのが主な仕事です。港湾施設とコンテナヤード、あるいは荷主の倉庫など、決められた場所間を往復します。

海コンは大型かつ重量があるため、トレーラーへの積み下ろしは基本的にクレーンで行われます。そのため海コンドライバー自身が重労働をすることは少なく、むしろ旋回スペースが限られた港湾地域で大型トレーラーを操縦する高度な運転技術が求められます。

輸送は、船の到着・出港スケジュールに合わせて行われるため、早朝や深夜の勤務となることも多々あります。運転以外の時間は待機することも多いですが、限られた時間内で確実にコンテナを運ぶ必要があるため、効率よく動くことが大切になります。

出勤後、運行管理者からの指示を受けてトレーラーの点検を行います。その後、港湾施設に向けて出発し、指定された場所で待機します。コンテナを積載したら配送先へ向けて運転を開始し、目的地に到着後は再度港湾に戻って次の指示を待ちます。

海コンドライバーの1日の仕事の流れ

海コンドライバーの勤務時間は、会社や配送先によって異なります。基本的に、早朝〜深夜の時間帯にシフトが組まれることが多く、1日の拘束時間は平均12時間程度となります。

出勤後は運行管理者に挨拶をし、アルコールチェックを受けます。その後、運送指示書を受け取ってトレーラーの点検に入ります。タイヤの空気圧や車体の異常などを念入りに確認したら、指定された港湾施設に向けて出発します。

現地に到着したら、船会社の管理事務所で荷役準備が整うまで待機します。コンテナが積み込まれたらシャーシを連結し、配送先に向けて再び運転を開始します。到着後は荷主の構内でコンテナを降ろし、再び港湾に戻ります。

この工程を繰り返すのが海コンドライバーの基本的な1日の流れですが、港での荷待ち時間が非常に長いのが特徴です。荷主の都合で2~3時間は待たされることもざらにあり、休憩を取りながら次の指示を辛抱強く待つ必要があります。

海コンドライバーの給料 高い報酬を得られる仕事

海コンドライバーの年収は400~800万が相場

海コンドライバーの給与水準は、経験年数やスキルによって幅がありますが、おおむね月収30万円〜60万円、年収400万円〜800万円が相場となっています。

給与形態は会社によって異なりますが、1日の運行距離や運んだ貨物量に応じて歩合で支払われるケースが多いです。そのため、稼働日数を多くこなせばこなすほど、収入も上がっていく仕組みになっています。

ただし、歩合給制の場合は仕事量の変動に伴って収入も変化するため、安定性は固定給制よりも低いと言えるでしょう。一方、固定給制なら多少仕事が少ない月でも一定の収入が得られる代わりに、歩合給よりも給与額は抑えられる傾向にあります。

主に固定給制と歩合給制の2種類がある

海コンドライバーの給与形態には、主に固定給制と歩合給制の2種類があります。

固定給制の場合、毎月決まった金額が支払われます。仕事量の多寡に関わらず安定した収入が得られるメリットがある一方、歩合給と比べると給与額は低めに設定されているのが一般的です。

対して歩合給制は、運んだ貨物の量や距離に応じて支払われる仕組みです。働いた分だけ収入が得られるのでモチベーションが上がりやすく、繁忙期や稼働日数が多ければ高収入も望めます。ただし仕事量が減れば収入も下がるため、安定性には欠ける面があります。

会社によっては固定給と歩合給を組み合わせた給与体系を採用していることもあり、例えば「固定給20万円+歩合」といった形で支払われるケースもあります。どの形態が自分に合っているかをよく考えて選ぶことが大切です。

海コンドライバーのメリットとデメリット プラス面とマイナス面を理解しよう

海コンドライバーのメリット 高収入、重労働が少ないなど

海コンドライバーには、他の運送業と比べていくつかの魅力的なメリットがあります。

まず、ドライバー自身が直接荷物を扱うことがないため、重労働がほとんどありません。コンテナの積み下ろしはクレーンで行われるため、体力的な負担が少ないのが大きな特徴です。

また、車両の燃料代や高速道路代、整備費用などは全て会社負担になるため、ランニングコストを気にせず働けるのもポイントです。

給与面では、固定給と歩合給の選択肢があることが多く、自分の働き方に合わせて収入面で柔軟に対応できます。がんばり次第で高収入も狙えるでしょう。

加えて、未経験者の場合でも免許取得支援制度のある会社が多いため、キャリアチェンジもしやすいのがメリットと言えます。ドライバー不足が慢性化している現在、海コンドライバーへの転職は比較的敷居が低いです。

海コンドライバーのデメリット 長時間拘束、不規則な勤務など

一方で、海コンドライバーならではのデメリットもいくつか存在します。

まず、コンテナ船の到着を待つ時間が非常に長いため、拘束時間が長くなりがちです。港で数時間待機することはザラにあり、1日の平均勤務時間は12時間程度と、他の職種より長めになっています。

また、コンテナ船の入出港スケジュールは変則的なため、早朝や深夜のシフトが組まれることも多く、不規則な勤務体系についていくのは容易ではありません。

運転技術の面でも、大型トレーラーの操縦には熟練が必要で、特に車両感覚をつかむまでは苦労するかもしれません。

さらに、海上輸送が活発な時期は仕事が増えて収入が上がる一方、不景気になれば仕事量が減って歩合給の収入が下がるなど、景気変動の影響を受けやすい面もあります。

下記の記事も参考にしてみてください。

海コンとは?きついと言われている3つの理由!必要な資格等も併せて完全解説!

こうしたメリット・デメリットを十分に理解し、自身の働き方に合っているかをよく考えることが大切です。

海コンドライバーに向いている人の特徴 適性をチェックしよう

体力に自信がある人

海コンドライバーは、一般的なトラックドライバーと比べると力仕事が少ない分、長時間の拘束に耐えられる体力が求められます。1日の勤務時間は平均12時間にもなるため、座りっぱなしでも疲れにくい健康な体が必要不可欠です。

また、船のスケジュールに合わせた不規則な勤務もあるため、昼夜問わず働ける体力があると、海コンドライバーに向いていると言えるでしょう。

臨機応変に時間を合わせて働ける人

海コンドライバーは、コンテナ船の入出港に合わせて仕事をするため、勤務時間が不規則になりがちです。早朝や深夜のシフトもあれば、休日出勤が発生することもあります。

そのため、毎日決まった時間に働くことを好む人よりも、臨機応変に働ける人の方が海コンドライバーに向いていると言えます。柔軟にシフトを組める、融通の利く働き方ができる人は、このような不規則な勤務体系にもスムーズに適応できるでしょう。

高収入を望んでいる人

海コンドライバーの給与水準は、他のドライバー職と比べても高めに設定されています。特に歩合制の場合は、がんばった分だけ収入に反映されるため、モチベーション高く働ける人にはおすすめの職種です。

ただし、歩合制では仕事量の変動などで収入が安定しない面もあるため、ある程度のリスクを許容できる人が向いていると言えます。高収入を得たい、自分の頑張りを給与で評価してほしいという人は、海コンドライバーに向いているでしょう。

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海コンドライバーに必要な資格と条件 必須免許と有利な経験

海コンドライバーに必須の免許と資格


海コンドライバーになるためには、以下の免許・資格が必須となります。

大型自動車第一種運転免許は、車両総重量が11トン以上、最大積載量が6.5トン以上の車両を運転するための免許です。普通自動車免許を取得してから3年以上経過していること等の条件があります。

けん引免許(第一種または第二種)は、大型自動車にトレーラーやセミトレーラーを連結して運転するための免許です。第一種は車両総重量が750kg超、第二種は750kg以下のトレーラー等を牽引可能です。

フォークリフト運転技能講習修了証は、フォークリフトを運転するために必要な資格です。学科講習と実技講習を受講し、修了試験に合格する必要があります。

これらの免許・資格は、海コンの運搬にあたって必要不可欠です。特に、トレーラーを運転するためのけん引免許は、海コンドライバーとして働く上で最も重要な資格の一つと言えるでしょう。

下記の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

大型免許 一発試験 大型免許の一発試験完全ガイド!合格率アップのコツ・試験内容・費用を解説 牽引免許は難しい?費用や試験内容なども併せて完全解説! フォークリフト免許の取得は難しい?取得にかかる費用・期間も完全解説!

海コンドライバーにあると有利な経験・スキル

上記の必須免許の他に、以下のような経験やスキルがあると、海コンドライバーとしてのキャリアに有利に働きます。

トレーラーや大型トラックの運転経験、海上コンテナや港湾物流に関する知識、クレーンやフォークリフトなどの荷役機械の操作経験などは、即戦力となる人材を求める企業で優遇されることが多いです。特にトレーラーの運転経験がある場合は、初任給アップなどの待遇面でも有利に働くことがあります。

また、海外とのやり取りが発生する場合には英語力が、運行管理や貨物取扱いの実務経験があればなおさら好ましいとされます。

海コンドライバーの仕事内容に少しでも触れたことがあれば、経験者としてアピールできる部分は大きいでしょう。スキルアップを重ねて、より良い条件で転職を勝ち取りましょう。

海コンドライバーのキャリアステップ スキルを磨いて理想の働き方を

海コンドライバーの一般的なキャリアパス

海コンドライバーのキャリアパスは、経験年数やスキル習得度合いによって、おおむね以下のようなステップを踏んでいきます。

新人の段階では、入社後約1〜2ヶ月間の座学研修を受けて業務知識や基本的な運転技術を学びます。その後、先輩ドライバーの助手席に同乗して業務の流れを覚え、半年〜1年かけて徐々に業務範囲を広げながら一人前のドライバーを目指します。

一人立ちしてからは、習熟度に応じて単独運行の機会を増やしていきます。様々な海コンを扱いながら経験値を高め、運転技術を磨くとともに、クレーンオペレーターとのコミュニケーションなども学んでいきます。

キャリアを積んでいくと、後輩ドライバーの指導役や、運行における中心的な存在になっていきます。チームをまとめる調整力、周囲への気配りなどが求められるようになり、将来的には管理職やオペレーション部門への異動など、さらなるキャリアアップを目指すことになります。

海コンドライバー以外にも、管理職や営業職など様々なキャリアパスがあります。適性や将来の目標に合わせて、自身のキャリアプランを描いていきましょう。

海コンドライバーのスキルアップ方法

海コンドライバーとしてのスキルを高めるためには、以下のような方法が有効です。

社内外の研修への参加は、運転技術向上や法令知識習得、安全運転意識の向上を図る上で欠かせません。メーカー主催の車両研修などにも積極的に参加するのがおすすめです。

また、大型特殊免許や牽引免許など、より高度な運転技術の習得を目指して上位免許の取得にチャレンジするのも良いでしょう。会社によっては取得費用の援助制度があるケースもあります。

物流関連の資格として、物流管理技士やフォークリフト運転技能講習などにも挑戦してみましょう。物流のスペシャリストとしてのスキルアップを図ることができます。

海外とのやり取りが多い会社では、英会話力も武器になります。英会話スクールに通うなどして日頃から鍛えておくと良いでしょう。

これらの努力を地道に積み重ねることで、他のドライバーとの差別化を図り、キャリアアップにつなげていくことが可能です。向上心を忘れずに、常にスキルアップを意識しましょう。

まとめ 海コンドライバーの魅力と注意点

海コンドライバーは高収入だが体力勝負の仕事

海コンドライバーは、トラックドライバーの中でも特に高い給与水準にあり、経験を積めば年収600万円以上も狙える魅力的な職種です。また、ドライバー不足が深刻化している昨今、未経験者でも比較的参入しやすいことから、異業種からの転職組も多く見られます。

しかし、メリットがある一方でデメリットも少なくありません。1日の拘束時間が非常に長く、休憩時間をしっかり取れないことも。不規則な勤務体系についていくのは容易ではなく、体力面での負担は小さくありません。

自分の適性をしっかり見極めて転職を決めよう

海コンドライバーは、誰にでも務まる仕事ではありません。高収入を得られる反面、それ相応の体力やストレス耐性が求められます。

まずは自身の適性を見極めることが何よりも大切です。体力に自信があり、不規則な生活リズムも厭わない。モチベーション高く働ける、高い目標に向かって努力を惜しまない。そんなタフな人材に向いている職種だと言えるでしょう。

とはいえ、海コンドライバーのやりがいは他の追随を許しません。日本の物流を支える重要な役割を担っているという自負を胸に、日々安全運転を心がける。そこには、大きな達成感とともに、ステップアップしていく楽しさがあるはずです。

必要な免許を取得し、コツコツと経験を積みながらスキルを高めていけば、より良い条件で働けるチャンスは必ず巡ってきます。向き不向きをよく考え、そのうえで海コンドライバーを目指すのであれば、前向きに飛び込んでみる価値は大いにあると言えるでしょう。

今回紹介した内容を踏まえて、海コンドライバーの運転手が合っていると感じた方は、積極的に転職を検討してみてはいかがでしょうか。

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