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佐川急便といえば、大手運送会社の代表格ですが、ブラック企業との評判も根強くあります。しかし近年は働き方改革に舵を切り、着実に改善の歩みを進めているようです。そこで今回は、佐川急便の実態に迫るべく、ブラックと言われる理由や、現在の取り組み、ドライバーの口コミなどを詳しく解説します。
・佐川急便がブラック企業と言われる理由
・働き方改革で変わりつつある佐川急便の現状
・佐川急便の残された課題
・佐川急便で働くメリットとデメリット
・ドライバーの生の声(口コミ・評判)
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佐川急便がブラック企業と言われる理由
佐川急便がブラックな企業と言われ始めたのは、ここ数年のこと。その発端となったのが、厚生労働省が公表したブラック企業リストへの掲載です。
昔の佐川急便の実態
過去、佐川急便は複数回にわたってこの不名誉なリストに名を連ねました。長時間労働や休日出勤などが常態化しており、中には過労死ライン(月80時間)を優に超える残業を課せられるドライバーもいたといいます。加えて、社員教育と称した上司によるパワーハラスメントも横行。「運送業=体育会系」の体質が染み付いており、暴言や必要以上の叱責が日常茶飯事だったようです。
厚労省のブラック企業リストに掲載された過去
そもそも運送業界全体が、ブラックな印象を持たれがち。佐川急便も例外ではなく、特に宅配便の取扱量が急増するようになってからは、効率最優先の経営方針へとシフト。従業員の心身の負担は二の次にされ、過酷な労働環境が常態化していったのです。
大手運送会社=ブラックのイメージが定着
こうした企業体質への批判が高まり、世間一般に「佐川急便=ブラック企業」というイメージが定着するようになりました。創業当初からの家族主義的な社風が、皮肉にもワンマン体質を生み、従業員を疲弊させる結果を招いたのかもしれません。
働き方改革で変わりつつある佐川急便の現在
ブラック企業のレッテルを貼られた佐川急便でしたが、近年は働き方改革に舵を切り、着実に改善の歩みを進めています。
長時間労働の是正
まず、労働時間管理のシステムを刷新。グループウェアやタイムカードなどのITツールを活用することで、サービス残業の撲滅に乗り出しました。有給休暇の取得奨励にも力を入れており、計画的に休暇を取れる仕組み作りを推進。中には「しっかり休んでこそ、良いパフォーマンスが発揮できる」と、休暇取得率の高い社員を評価する支社長も現れています。
社員の意識改革
ハラスメント撲滅に向けた意識改革にも注力。管理職向けの研修を実施したり、社内報で啓発記事を連載したりするなど、地道な活動を続けています。パワハラ防止法の施行を追い風に、加害者に厳正な処分を下すケースも。従来の体育会系気質を改め、上司と部下がフラットにコミュニケーションを取れる職場環境づくりを目指しています。
「お客様第一主義」の浸透
現場第一線で働くドライバーの負担を減らすことで、「お客様第一主義」の理念にも近づこうとしています。
例えば、再配達率の高い地域には「営業所止め」サービスを導入。荷物を受け取りに来られるお客様が増えれば、それだけドライバーの業務量も減るという算段です。
自動運転車両の導入など、将来を見据えた物流インフラ改革も推し進めており、ドライバー不足への対策も怠りません。
社員のメンタルヘルスケアの充実
厚生労働省の指針に基づき、ストレスチェックの実施を徹底。高ストレス者に対しては、産業医による面談を行うなど、手厚いフォローを行っています。また、24時間365日対応の社外相談窓口(EAP)を設置。仕事のことから家庭の悩みまで、あらゆる相談に乗ってもらえる体制を整えました。メンタルヘルス不調を理由に休職した社員の職場復帰支援にも力を入れるなど、従業員の心と体の健康を大切にする方針へと舵を切ったのです。
詳しくは下記の記事も合わせてご確認ください。
佐川急便は激務?仕事きつい・ブラックって本当?転職前に知るべき実態 佐川急便は「ブラック企業」から脱却できたのか?社風改善の真相に迫るとはいえ、佐川急便にはまだ課題が残る
着実に改善の歩みを進める佐川急便ですが、新たな課題も浮上しています。
ドライバーの負担が完全に解消されたわけではない
慢性的なドライバー不足に悩まされているのが実情。若者のトラック離れに歯止めがかからず、人員の確保が難しくなっています。その結果、ドライバー1人当たりの配達エリアが広がり、業務量が増える傾向にあります。経営陣は働き方改革を推進していますが、現場レベルでは「人手が足りない分、頑張るしかない」という声も。長時間労働の温床となりかねない状況と言えるでしょう。
旧態依然とした社員の意識も
また、古参の社員を中心に、働き方改革への理解が進んでいない面も見受けられます。「トラックに乗る前から帰ってくるな」「遅くまで残業するのが仕事人の鑑」といった旧来の価値観を引きずる社員は少なくありません。彼らの意識を改革することも、佐川急便にとっての大きな課題。上意下達の社風を変えていくには、相応の時間が必要かもしれません。
佐川急便に向いている人、向いていない人
体力に自信があり、男気のある人。雨の日も風の日も荷物を運ぶことがプライドという人。細部にこだわり、お客様の満足を何よりも大切にする人。そんな資質を持つ人ならば、佐川急便で活躍できるポテンシャルを秘めているはずです。
一方、定時で帰宅したい人、ルーティンワークを好む人にとっては、佐川急便は居心地の良い職場とは言えないでしょう。突発的な残業や休日出勤も覚悟しなければなりません。
運送会社の仕事柄、お客様のご要望に柔軟に対応する融通性も求められます。
物流の世界を支える縁の下の力持ちとして、黙々と働き続けるのが佐川急便のドライバーたち。その仕事ぶりは「クール」の一言に尽きます。真のプロフェッショナルを目指すなら、ベストな選択肢の1つになり得るでしょう。
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佐川急便で働くメリット
佐川急便の実態について理解を深めてきましたが、ここで働くメリットを整理してみましょう。
給与
ドライバーの平均年収は550万円超。地方の中小運送会社と比べれば、十分に高い水準にあると言えます。
佐川急便の給与については『【徹底解説】佐川急便のドライバーの給料事情!手取りはどれくらい?』の記事で詳しく解説しております。
福利厚生の充実
従業員数2万人超の大企業ならではの福利厚生の充実ぶりも魅力。社宅制度や財形貯蓄、社員持株会など、様々な制度が整えられています。
人事ローテーション
全国を網羅する営業所網を生かした人事ローテーション。いずれは管理職として羽ばたく機会にも恵まれているでしょう。
業界のリーディングカンパニー
佐川急便は業界のリーディングカンパニー。そこで働くことは、物流のプロフェッショナルへの第一歩となります。
佐川急便で働くデメリット
メリットに続いて、ここではデメリットを紹介していきます。
業務が過密気味
ドライバー不足を反映し、業務が過密気味。繁忙期のきついシフトは避けて通れません。
一人一人の個性を活かしづらい
「和」を重んじる社風は、一人一人の個性を活かしづらい側面も。上司の意向に盲従しなければ、居づらくなるかもしれません。
体力的な負荷
雨の日も風の日も、重たい荷物を運び続けるのは体力勝負。万全の健康管理が求められます。
精神的な負荷
配達先での受取人とのトラブルも、ドライバーにとってのストレス要因。クレーム対応のスキルも必要とされるでしょう。
総じて、佐川急便はやりがいのある職場である一方、覚悟のいる仕事でもあります。
自分の適性を見極めつつ、働き方改革の進展具合も注視しながら、入社の是非を判断したいものです。
佐川急便ドライバーの口コミ・評判
実際に佐川急便で働くドライバーの声を集めてみました。ポジティブな意見とネガティブな意見、両方を拾い上げていきましょう。
まずは、好意的な口コミから。
「同僚の結束力の強さに助けられています。荷物の積み込みを手伝ってくれたり、休憩中に愚痴を聞いてくれたり。『ライバル』であると同時に『戦友』でもあるんです」
「子育て中の私でも、なんとか務まっています。子どもの急な発熱で休まざるを得ない時も、上司が『奥さんに代わって俺が運転するから』と言ってくれたこと。人間味のある職場だと思います」
「うちの営業所は有休消化率100%を目標にしてくれています。GW(ゴールデンウィーク)や夏季休暇も、ほぼ希望通りに取れましたね。『休めるときに休めよ』と、所長も言ってくれるんです」
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続いて、ネガティブな口コミをご紹介します。
「このところ、いつもの2倍くらいのノルマを課せられます。人手が足りないのはわかるんですけど、いくらなんでもキツすぎる。精神的にも肉体的にも、限界が近いです」
「『会社』と『上司』を使い分ける社員が多いのが特徴ですね。会社の方針には文句を言わないけれど、直属の上司にはもの凄く不満を感じている。理不尽な指示も多いですし」
「特に古株の社員に、ネガティブ思考の人が多い印象。愚痴や不満ばかり言っている人を見ていると、自分までネガティブになってしまいます。みんなもっと明るくなればいいのに」
「土日に家族サービスをしたいのに、休日出勤が月に何回も入るんですよ。それでなくても、平日は朝5時には家を出ないといけない。ゆっくり過ごせる時間がないのがストレスです」
ポジティブな意見とネガティブな意見、どちらも一定数あるようです。前者は働き方改革の成果を反映したものと言えるでしょう。
後者からは人手不足の影響の大きさがうかがえますが、従業員満足度の改善は今後の課題になりそうです。
ブラックからの脱却を目指す佐川急便の今後に期待
佐川急便の取り組みは、働き方改革元年と位置付けられた2019年から本格化しました。総労働時間の削減や有給休暇の取得促進など、一定の成果を上げつつあります。2024年の「働き方改革関連法」の完全施行に向けて、更なる前進を期すことでしょう。ダイバーシティ経営の観点からは、女性社員の活躍推進にも注目が集まります。女性管理職比率を2030年までに20%以上にするという目標を掲げ、キャリア研修の拡充などに取り組んでいます。それでも、働き方改革はまだ道半ば。口コミにもあったように、ドライバーの負担感は根強く残っているのが実情です。経営陣と現場社員の認識のギャップを埋め、誰もが「この会社で働いて良かった」と思えるような組織文化を醸成していくこと。それが、ブラックからの脱却を目指す佐川急便の、最大の課題だと言えるでしょう。
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近年、日本ではドライバーの数が減少傾向にあるため、今の職場よりも良い給与や環境で働ける企業から内定を獲得できる可能性が高まっているのです。
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